INTERVIEW 業界別起業家インタビュー
デジタルサービスのものづくり集団が自社に課した使命とは
我々がコミットするのは 「お客さまの価値」そのものである
株式会社テクノデジタル 代表取締役 播田 誠
Sponsored 株式会社テクノデジタル
「お客さまのデジタルビジネスを成功に導く」というミッションのもと、数多くの企業のビジネスを、システム開発の面から支えているテクノデジタル。ここでは、その支援先である貝印とディップの2社を取材。協業で得られた成果について、各担当者に聞いた。
※下記はベンチャー通信83号(2021年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
ページビューが約30%伸び、売上増加につながった
―テクノデジタルとの協業内容を教えてください。
コーポレートサイトおよび同サイト内に設営したECサイトのシステムフルリニューアルを、テクノデジタルさんに依頼しました。当社は、2013年からD2C事業の拡大とブランドファンの創造・拡大の同時実現を目的に、EC事業にも注力してきました。この間、さまざまな改修を重ねてきましたが、世の中の流れを受け、決済手段の多様化や複数配送への対応、入荷情報の通知、予約機能の追加といったさらなる機能強化の必要性を感じていました。コーポレートサイトのシステムについても、フロントエンド、バックエンドともに老朽化とシステム構成の煩雑化が運用課題であったため、大規模なリニューアルを決めたのです。
―テクノデジタルに開発を依頼した理由はなんだったのでしょう。
「システム開発」「サイトデザイン」「インフラ運用管理」、この3つの領域を一元的に任せられる体制に魅力を感じました。当社のような一般消費財を扱うメーカーの場合、多くの部署がWebコンテンツの運用に携わることになります。そのうえ、ジョブローテーションで担当者が頻繁に変わるため、社内におけるサイトの運用ナレッジの蓄積が難しい環境にあります。そうした背景から、開発や運用といった領域を一括して委託できるパートナーをもつことは、当社内における運用保守の負担を抑えるうえで重要だと考えました。さらに、大手企業や大規模サービスの開発案件が豊富な点も高く評価しました。
―実際にサイトリニューアルによる効果は、いかがでしたか。
今年2月末の新サイトオープン後、ECサイトの初動のコンバージョンレート(※)は55%伸び、売上の増加につながりました。従来は、商品をカートに入れたお客さまのうち、約6割が購入に進まず、離脱していました。この離脱率をいかに改善するかを、サイトリニューアルにおけるひとつのKPI(※)に設定していたのです。これに対し、テクノデジタルさんからは、先ほど言った機能強化のほかにも、各顧客それぞれが目的のコンテンツに到達しやすくするUIの改善や、サーバ、システムの刷新による表示速度向上に向けて尽力いただきました。その結果、今年4~6月期で、ページビューは約30%伸び、直帰率(※)は20%改善。離脱率も24%改善しました。この数字が物語るように、サイトの訪問者にとって、非常にやさしいサイトに仕上がったと感じます。年末の最繁忙期には、さらにこの効果が実感できると期待しています。
※コンバージョンレート : Webサイト訪問者のうち、購入や問い合わせなど、サイトの最終成果にいたった件数の割合のこと
※KPI : Key Performance Indicatorの略。組織の目標を達成するための、重要な業績評価の指標
※直帰率 : Webサイトに流入したセッションのうち、最初のページだけを見てサイトを離脱してしまったセッションの割合のこと
※KPI : Key Performance Indicatorの略。組織の目標を達成するための、重要な業績評価の指標
※直帰率 : Webサイトに流入したセッションのうち、最初のページだけを見てサイトを離脱してしまったセッションの割合のこと
「要求定義」から参画し、細かく要望を実現してくれた
―テクノデジタルとは、どのような協業を行ったのですか。
『バイトルPRO』という新たな求人メディアの立ち上げに伴うサイト開発をテクノデジタルさんに依頼しました。このメディアは、医療や介護といった深刻な人手不足が顕在化している専門職における人材と求人のマッチングを目的としています。『バイトル』の名を冠するメディアではありますが、まったく新しい利用者層に向けた新規の求人サイトです。そのため、開発の委託先を選定するにあたっては、ある程度求人業界への知見があり、当社の実情もわかっているパートナーが望ましいと考えました。テクノデジタルさんには過去、いわゆるガラケー向けのサイト開発を委託した経緯があり、当社や求人業界のこともよくご存じでした。さらに、マーケティングへの知見やキャンペーンの設計、アプリ開発といった実績もあり、幅広い視点から新メディアの開発を任せられると評価しました。
―実際にサイト開発はどのように進めていったのでしょう。
テクノデジタルさんには、求人サイトとして求められる機能や提供条件を理解してもらうために、要求仕様を議論する「要求定義」の段階から参画してもらいました。
また、実際の開発段階では、APIやデータベース、管理画面などと社内のチームが細分化されている当社の開発体制にうまく溶け込み、チーム間の連携を保ちながら、要求調整や仕様調整を支援していただきました。
また、実際の開発段階では、APIやデータベース、管理画面などと社内のチームが細分化されている当社の開発体制にうまく溶け込み、チーム間の連携を保ちながら、要求調整や仕様調整を支援していただきました。
―開発の成果はいかがでしたか。
仕上がったプロダクトには、とても満足しています。要求定義のなかで、我々がこだわったのは利用者目線に立ったUI/UXの改善で、「ブラウザバック」機能の調整は、サイトの離脱率を抑えるうえで重視したポイントでした。そこでは、テクノデジタルさんが一つひとつ開発過程をフィードバックしてくれ、デモプログラムまで作成していただき、細かく我々の要望を実現してくれました。
じつは、開発の途上では何度か仕様変更もありました。さらには、コロナ禍の影響でテレワークに移行した局面もあったのですが、テクノデジタルさんにはその度に仕様調整や進捗管理に尽力いただきました。そのおかげで、結果的には当初の計画通り2021年5月19日にローンチすることができました。
今後テクノデジタルさんとは、定評のあるマーケティング力を通じた新たな集客の仕組みづくりでも協業を図り、『バイトルPRO』の成長を支援していただきたいと期待しています。
じつは、開発の途上では何度か仕様変更もありました。さらには、コロナ禍の影響でテレワークに移行した局面もあったのですが、テクノデジタルさんにはその度に仕様調整や進捗管理に尽力いただきました。そのおかげで、結果的には当初の計画通り2021年5月19日にローンチすることができました。
今後テクノデジタルさんとは、定評のあるマーケティング力を通じた新たな集客の仕組みづくりでも協業を図り、『バイトルPRO』の成長を支援していただきたいと期待しています。
PROFILE
プロフィール
貝印株式会社 企業情報
設立 | 1954年11月(創業/1908年6月) |
---|---|
資本金 | 4億5,000万円 |
売上高 | 238億円(2021年3月期) |
従業員数 | 412名(2021年9月現在) |
事業内容 | 刃物、キッチンウェア、ビューティーケア用品、製菓用品などの販売 |
URL | https://www.kai-group.com/ |
ディップ株式会社 企業情報
設立 | 1997年3月 |
---|---|
資本金 | 10億8,500万円(2021年2月末現在) |
売上高 | 324億9,400万円(2021年2月期) |
従業員数 | 2,173名(2021年4月現在) |
事業内容 | 求人情報サイトの運営、DXサービスの開発・提供ほか |
URL | https://www.dip-net.co.jp/ |
株式会社テクノデジタル 企業情報
設立 | 2006年11月 |
---|---|
資本金 | 4,000万円 |
売上高 | 17億円(2020年9月期) |
従業員数 | 185名(2021年5月現在) |
事業内容 | コンシューマー向けのWebサイト開発、スマートフォン・タブレット端末向けアプリの開発など |
URL | https://www.tcdigital.jp/ |
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