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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

ポスト・リンテル株式会社 代表取締役社長兼CEO / 株式会社Post Lintel Investment Management  代表取締役社長 坂東 多美緒

「アジアNo.1の不動産カンパニー」を目指す気鋭の経営者が貫く想い

「顧客満足度」を徹底して追求し、不動産の力で世界中の人々を幸せに

ポスト・リンテル株式会社 代表取締役社長兼CEO / 株式会社Post Lintel Investment Management  代表取締役社長 坂東 多美緒

徹底的に顧客満足度を追求する姿勢が高く評価され、成長を続けるポスト・リンテルグループ。そうした顧客満足度を追求する姿勢は、事業においてどう貫かれているのか。2名の事業責任者に、今後の事業ビジョンとともに話を聞いた。

※下記はベンチャー通信88号(2023年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

高額不動産の取引で、メリットのある提案が可能に

―Post Lintel Investment Management社は、「第二種金融商品取引業」の登録をしたと聞きました。

 はい。登録により、投資家に対して「信託受益権」取引を行えるようになりました。信託受益権のことを簡単に説明すると、信託銀行が所有者となっている不動産について、そこから生まれる賃料収入などの運用利益を受け取れる権利のことです。この免許の取得により、「規模の大きな不動産を取得したい」と考える投資家に、よりメリットのある提案ができるようになります。

―それはなぜですか。

 資金調達をしやすい状態にすることで、投資家にとって節税効果が期待できるからです。たとえば数十億円の現物不動産を取得する場合、不動産取得税が数千万円かかることもありますが、信託受益権なら不動産取得税はかかりません。その代わり、信託受益権には信託銀行への信託報酬が発生しますが、取引時のコストメリットのほうが断然大きいです。また、信託銀行が不動産を適切に管理していることの「お墨付き」も得られます。高額不動産の取得意欲が高いリートや私募ファンドのほとんどは、信託受益権を選択しますよ。

―新たに着手する事業なので、難しさもあるのではありませんか。

 確かにそうですね。高額不動産への投資を検討している投資家は、世界中の不動産を対象にしています。そうした目の肥えた投資家から選ばれるには、不動産の「プロ」としての提案能力が問われます。世界の経済動向や不動産市況を熟知したうえで、日本だといかに安定した利回りを確保できるかの説明が必要です。さらに、提案する不動産の差別化ポイントの分析も必要です。そうした提案能力に加えて、信託受益権の取引に際しては、アセットマネジメント、プロパティマネジメント、レンダー、金融機関など、多方面の関係事業者との協力が必要となり、意見をまとめる「調整能力」も求められます。このように、事業を成功させるにはより高度な能力が必要になりますが、私たちの根底にある「顧客満足度を徹底して追求する」という意識さえ忘れなければ、一つひとつの成果を積み重ねることで、必ず成功できると信じています。

―今後の方針を教えてください。

 今回の「第二種金融商品取引業」に続き、「投資助言・代理業」の免許も取得したいと考えています。そうすれば、投資家に対して、信託受益権の取得のみならず、取得以降の運用、売却といった投資の入口から出口まで提案できるようになり、資産運用をトータルコーディネートできるようになります。そのときまさに、私たちの顧客満足度を追求する能力が、遺憾なく発揮されるのではないかと楽しみです。

不動産のことなら、世界中で頼られたい

―どのような業務を管轄していますか。

 国内の個人投資家を対象とした不動産の販売、コンサルティング業務を管轄しています。事業の売上は年々伸びており、2022年3月の第6期決算では、前年比150%の売上を達成できる見込みです。

―成長している理由はなんでしょう。

 言うまでもなく、不動産投資を成功させるカギは、長期的な資産形成に向けて適切な運用を行えるかどうかです。私たちは投資家から評価されている、「運用に適した物件の選定力、透明性の高い提案力」が成長の要因だと思っています。 私はこの2つの力について、いまこそ「不動産のプロ」の真価が問われていると感じます。

―それはどういったことですか。

 いまでは投資家が、インターネットからさまざまな情報にアクセスできるため、簡単に物件の調査ができます。以前の不動産業界での課題だった、「情報の非対称性」が解消された証ですが、不動産のさまざまな情報を多角的に分析し物件を選定しなければ、投資が失敗する可能性は高まります。不動産のことを熟知した私たちだからこそ、投資に適した物件かを分析・判断でき、そうした情報を投資家に提供するために、日々全力を尽くしています。そしてその原動力は、社員一人ひとりが心に刻む、顧客満足度を追求する想いです。この「顧客満足度の追求」は、多くの会社が大切にしていると思いますが、私たちポスト・リンテルグループでは、その言葉の捉え方を大切にしている部分に違いがあると思っています。

―具体的に教えてください。

 なにも難しい話ではなく、「顧客満足度の高さは顧客が決めること」ということです。この捉え方を徹底しているから、「顧客満足度の追求」が単なる合言葉になっていません。たとえば投資家に物件を提案する際に、対象物件の詳細、周辺事例、変数を入れたシミュレーション作成など、どれほど調査と準備をするか。 私たちの場合は、「投資家がなにをどこまで求めているか」を念頭に置いています。量、質ともに投資家が求めるサービスを提供します。そしてそれらすべての行動の判断基準を、「このサービスはアジアNo.1のサービスか」に設定しています。 日々顧客満足度を徹底追求し、顧客本位のサービスを提供し続けることの積み重ねが「アジアNo.1」と投資家に評価されると私たちは信じています。

―今後の目標を聞かせてください。

 将来的には、世界中の人たちから、「不動産のことを頼むのならポスト・リンテル」と思ってもらえるようになりたいです。そのために不可欠な要素は、投資家からの「信頼感」でしょう。これからも変わらずに顧客満足度を追求していくことで、多くの投資家から信頼感を得ていきます。
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