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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社Crane&I 代表取締役社長 遠藤 健太

「感謝・成長・恩返し」の理念で会社を成長に導くITベンチャートップの想い

メラメラとたぎる情熱を灯し続け、終わりなき成長をともに追求したい

株式会社Crane&I 代表取締役社長 遠藤 健太

メンバーたちの「熱い想い」を原動力に成長を続けるCrane&I。同社では、そうした熱い想いを胸に、グループ会社の経営を任され、自身のさらなる成長を目指すメンバーも生まれている。このページでは、役員としてグループ会社を率いながら、自らの成長を追い求める2名のキーパーソンを取材。新たな成長の機会をつかんだ経緯や、いま得られている成長実感などについて聞いた。
※下記はベンチャー通信91号(2024年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

遠藤の心意気が、私の新たな成長のきっかけに

―C Additionとはどのような会社ですか。

 おもにシステムエンジニアリングや、Webサービスの受託開発を手がけている会社です。Crane&IがITインフラの分野に特化しているのに対し、当社はサービス開発を含め、幅広い領域で技術提供を行っているという特徴があります。また、エンジニア経験者のみを全国から採用し、原則フルリモート体制で業務を推進している点も、事業の特色としてCrane&Iと異なるところです。

―どういったきっかけで、この会社の経営に携わることになったのですか。

 2020年頃、Crane&I代表の遠藤から「新しい会社を立ち上げてみないか」と声をかけられたことがきっかけでした。営業畑を歩み続けてきた私は最初、売上を上げることこそ自分がもっとも会社に貢献できることと考え、その提案を断りました。しかし、遠藤からたびたびその提案を受けるうちに、彼の真意は、会社に新しい事業の軸をつくるというよりは、経営への挑戦を通じて私を成長させることにあると気づきました。社員を信じ、その社員に成長の機会を与えようとする遠藤の心意気に、私は応えたいと思うようになったのです。そこから新会社設立の決意を固めたのは、コロナ禍に入ってからのことでした。

―なにがあったのでしょう。

 コロナ禍のさなか、IT業界において人々の働き方が大きく変化するのを私は目の当たりにしました。このとき、「新しい働き方を提供することで、エンジニアの仕事人生をもっとハッピーにしたい」という想いが湧き上がったのです。遠藤はその想いを汲んで、C Additionの立ち上げに挑戦させてくれました。こうした、「挑戦したい」といった熱い想いを大切にし、具体的な形として成長機会につなげてくれる文化は、Crane&Iの魅力の1つだと思っています。

―今後の目標を聞かせてください。

 従業員数と売上でCrane&Iを追い抜くことを目指します。事業規模が親会社を上回るほどC Additionの経営を成功させることができれば、これをモデルケースにCrane&Iのさらなる多角化と発展を促せます。それこそが、私に成長機会を与え続けてくれたCrane&Iへの恩返しになると信じています。Crane&Iの理念や魅力をしっかりと受け継ぎ、遠藤が私にしてくれたように、私もC Additionで従業員のキャリアづくりを後押しできるような経営者に成長していきたいです。
株式会社C Addition 企業情報
設立2022年10月
資本金500万円
売上高1億5,000万円(2024年9月期見込み)
従業員数15名
事業内容SES(システムエンジニアリングサービス)、システム設計開発事業、インフラ設計構築、移動体通信事業
URLhttps://c-addi.co.jp/


社長として経営に携わり、想像以上に視座が高まった

―Crane&Iグループにおける河井さんの役割はどのようなものですか。

 2023年から、システムエンジニアリングや受託開発ソリューション事業を手がけるSEmapsの取締役社長として、経営を担っています。「一流のエンジニアを育てる」をミッションに、研修はCrane&Iの協力を得ながらも、自社にラボを開設して受託プロジェクト、情報セキュリティのコンサル分野に注力しています。技術力の向上に加え、ホスピタリティを感じていただける人材育成、組織づくりに取り組んでいます。

―会社の経営に携わることになった経緯を教えてください。

 私はエンジニアとしてCrane&Iに入社しましたが、会社はその後、私の適性を見て営業職も経験させてくれ、営業課長まで任せてくれました。経営陣と会社の事業戦略について話し合うようになってからは、経営そのものにも関心をもつようになりました。そうした想いを日頃から代表の遠藤に伝えていたところ、SEmapsで経営をやってみないかと声をかけられたのです。自分としては「まだ早いかもしれない」と思うところもありましたが、「河井さんならできる」と背中を押されました。Crane&Iは、つねにメンバーをしっかりと見て、やる気がある社員に成長を促してくれるところが大きな魅力です。

―実際に、どのような成長を実感していますか。

 想像以上に視座が高まったと感じています。これまでも、エンジニアから営業担当、営業課長を経るなかで、さまざまな知識や経験を増やし、視野の広がりを感じてきました。しかし経営に携わるようになってからは、人材の採用や評価制度の構築、経営戦略の策定など、それまであまり意識できていなかった組織の課題や取るべき方針が、すべて自分ごととして目に入るようになりました。同時に、組織を動かす難しさや、意思決定に伴う責任の重さを知ることで、格段に大きな成長機会を得ることができたと感じています。

 特に最近では、広くIT業界の経営者たちと接するなかで、男女間賃金格差や外国人雇用、高年齢者雇用といった、働き方をめぐる社会課題にも意識が向くようになりました。今後は、こうした社会課題の解決を意識し、これまでの世の中にない価値を提供できるようなビジネスモデルづくりを考えていきます。
株式会社SEmaps 企業情報
設立2021年12月
資本金2,000万円
売上高1億8,000万円(2024年9月期見込み)
従業員数25名
事業内容システムエンジニアリングサービス事業、請負開発サービス
URLhttps://semaps.co.jp/
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