INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

エンジニア出身のIT開発ベンチャートップが提唱するキャリア論
挑戦し学び続けられる環境をつくり、真に「エンジニアの幸せ」を追求したい
株式会社IMT 代表取締役CEO 福品 悟
Sponsored 株式会社IMT
各種Webサービスの受託開発を手がけるIMT。同社代表の福品氏によると、開発品質の向上に伴うリピート受注の獲得などにより、「ここ数年の売上は前年度比150%の成長を続けている」という。こうした、会社の持続的な成長を実現するために、同氏は「エンジニアの理想の働き方を追求するため、オリジナルの概念を実践している」と語る。それは一体、どのような概念なのか。同氏に詳しく聞いた。
※下記はベンチャー通信91号(2024年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
過去の苦い経験を教訓に、「柔軟な働き方」を追求
―事業内容を教えてください。
Webシステムやアプリの受託開発を手がけています。当社は近年、「ラボ型」と呼ばれる開発支援体制をとっており、中長期にわたってエンジニアチームを提供する開発形態を特徴の1つとしています。チームを管理するマネージャー職も設けるなど組織づくりにも力を入れてきた結果、納品物の品質が上がり、安定的なリピート受注を獲得できており、開発メニューを広げながら無理なく売上を拡大できるようになりました。ここ数年は売上が前年度比150%のペースで成長を続けています。
―持続的な成長を遂げるために、心がけていることはありますか。
エンジニアが価値を最大限に発揮できるように、フルリモート勤務やフレックスタイム制度といった「柔軟な働き方」を追求しています。また、エンジニアが自らスキルアップを目指せるよう、書籍購入制度や資格取得支援制度も設け、学習環境の整備に投資しています。これらは、創業期から続ける当社こだわりの施策であり、じつは創業の背景とも大きく関係しています。
―詳しく聞かせてください。
私はかつて、あるシステム受託開発会社で常駐型のエンジニアとして勤めていたのですが、そこでの労働環境はかなり過酷で、ひどいときには2週間も「缶詰め状態」が続いたこともありました。周囲では、鬱状態になって体調を壊す仲間もおり、それは私自身にとっても苦い経験となりました。その後、子どもが生まれるのを機に私はフリーランスに転じ、フルリモートで開発を手がけていたのですが、同じタスク量にもかかわらず、生産性や心の余裕が全然違うことに気づいたんです。開発物はエンジニアの「作品」ですから、メンタル状況が変われば、クオリティにも必ず影響が出てくるはずです。家族とごはんを食べる時間があるだけで生活は充実し、会社への移動時間は自己研鑽に費やすこともできます。私のような働き方で幸せになるエンジニアが増えるならばという想いから、「柔軟な働き方」を追求する開発会社を目指して創業した経緯があるのです。
エンジニアキャリアファーストというオリジナルの理念
―企業理念は、いわば「エンジニアファースト」ということでしょうか。
いいえ。単なる「エンジニアファースト」ではありません。私が提唱しているのは、「エンジニアキャリアファースト」というオリジナルの理念です。ITエンジニアリングの世界は技術進歩が早く、現在の技術はどんどん陳腐化していきます。それに伴い、個々人も自己学習でスキルを高め続けていかなければ、エンジニアとしての価値が徐々に下がってしまう運命にあります。ですから、いま身につけている技術をベースに心地よい働き方を追求するだけではなく、エンジニアの長期的なキャリア形成に軸を置きながら、同時に働き方を改善していくことこそ、真にエンジニアの幸せを実現する。それが、私が提唱する「エンジニアキャリアファースト」の真意です。
それだけではなく、個々の「ラボ」には、メンターとなれる人材を配置し、若手人材が新しい言語や技術をOJTで安心しながら学べる環境も整えています。
それだけではなく、個々の「ラボ」には、メンターとなれる人材を配置し、若手人材が新しい言語や技術をOJTで安心しながら学べる環境も整えています。
―エンジニアは、新しいチャレンジも、スキルのアップデートもできると。
そのとおりです。日々の仕事を通じて、エンジニアとしての価値を高められるのです。足元の売上を優先するあまり、いま保有する技術に固執せざるを得ない環境は多い中、こうした働き方は「エンジニアキャリアファースト」を掲げる当社だからできる働き方だと思います。いま社会では、深刻な「エンジニア不足」が懸念されていますが、私はこの問題の本質は、技術の陳腐化による「エンジニアの価値低下」にこそあると考えています。つねに技術をブラッシュアップし、エンジニアが長く活躍し続けられる環境を当社が提供できれば、エンジニア不足問題の解消の一助になり、社会発展を促進させられるでしょう。「早送り」記号を図案化した当社のロゴマークには、そうした意味が込められているのです。
―今後のビジョンを聞かせてください。
まずは、IMTを300名体制の会社へと拡大させます。そして、顧客の事業課題を技術で解決できる「ラボ開発チーム」を顧客企業内に組成するビジネスモデルの確立を目指します。これにより、エンジニアは自社プロダクトという認識で責任と裁量をもって開発に当たれるので、IMT内でのキャリアパスも広がります。これこそ、「エンジニアキャリアファースト」を追求する当社が、いま目指す姿です。
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