ベンチャー通信Online > 起業家インタビュー > 注目 > 株式会社EISHIN 代表取締役CEO 五十嵐 大士

INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社EISHIN 代表取締役CEO 五十嵐 大士

独自のプロダクトで急成長している人材採用支援会社のトップが描く経営戦略

AIを活用したマーケティング支援で、企業の採用力向上に貢献する

株式会社EISHIN 代表取締役CEO 五十嵐 大士

大手企業からベンチャー企業など幅広い企業に対して、人材採用支援を手がけているEISHIN。独自のプロダクト『採用CXクラウド』が好評で、累計約1,500社が導入しており、今期の売上は20億円を見込んでいる。「令和時代の強い組織をつくる」と話す同社代表の五十嵐氏は、競争ではなくメンバー同士で助け合って成長する企業風土づくりに注力しているという。今後は採用を強化していく方針の同氏に、『採用CXクラウド』の詳細や求める人物像などを聞いた。
※下記はベンチャー通信94号(2026年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
株式会社EISHIN
代表取締役CEO
五十嵐 大士いがらし だいし
1992年、群馬県生まれ。2015年に中央大学を卒業後、株式会社ネオキャリアに入社し、グループ会社であるマーベリック株式会社に配属。人材採用支援の営業職に従事する。2017年、株式会社linixの共同代表として起業。その後、個人事業主の営業職を経て、2020年に株式会社EISHINを設立し、代表取締役CEOに就任する。新卒から一貫して、人材採用支援の領域にかかわっている。

支援体制が評価され、売上の約7割がリピート

―事業内容を教えてください。

 企業に対して、当社独自のプロダクト『採用CXクラウド』による人材採用支援を手がけています。「CX」はCandidate Experienceの略で、直訳すると「候補者体験」です。これは、求職者が企業の求人を知ってから、応募、面接、内定、入社にいたるまでの各プロセスを通じて得られる体験を指しています。その体験を候補者に好意的に受け取ってもらえるような、企業の採用プロセスの設計を支援することで、応募者の入社意欲を醸成し、採用力向上につなげることを目指しています。

―具体的にどのような支援を行っているのでしょう。

 まず、マーケティングに基づいた採用戦略設計のコンサルティングを企業に対して行います。これは、Web上で得た情報や過去に当社が手がけてきた支援データ、当社のボードメンバーのノウハウを掛け合わせてAIに分析させます。このプロセスにおいては、競合分析によるクライアントの強みや弱み、候補者がクライアントの採用サイトのどの部分で滞留したか、あるいは離脱したかといった細かな情報を分析し、数値化します。それに基づき、訴求すべきターゲットや採用コンセプトを策定し、ターゲットに適切かつ好意的に受け取ってもらえるような採用プロセスの設計を支援していくのです。AIを活用した分析力はもちろん、この設計の支援においても当社には特徴があります。

―どのような特徴ですか。

 求人媒体の運用や採用サイト制作、SNSの運用、採用フロー設計、オンボーディング(※)定着支援など、採用プロセスにおいて必要なソリューションを提供するのに必要な人材をすべて内製化している点です。ほかの採用支援会社は営業職がほとんどで、特にクリエイティブな領域を外注するケースは少なくないと思います。一方当社では、ライターやデザイナー、動画クリエイター、エンジニアなどの人材が揃っています。そのほうが、スムーズかつスピーディな連携が図れるからです。そのため、ターゲット獲得に最適だと思われるソリューションをすべて社内で組み合わせて設計・提供でき、採用の戦略設計から認知獲得、内定承諾まで一気通貫で支援しているのです。そうした支援体制が評価され、大手企業やベンチャー企業を含めて累計約1,500社が『採用CXクラウド』を導入しており、売上の約7割がリピートによるものです。
※オンボーディング : 新入社員を企業にとって有用な人材に育成する施策やプロセスのこと

企業が候補者に選ばれる時代、マーケティングが不可欠に

―なぜ、そのようなサービスを提供しようと考えたのでしょう。

 私は新卒から人材採用支援にかかわってきましたが、企業が候補者を「選ぶ」時代から候補者に「選ばれる」時代に変化するなか、採用にはマーケティングが不可欠だと考えたからです。たとえば採用媒体の選定をする際、「この媒体では応募がなかったので、次は別の媒体にしましょう」という提案は本質的ではありません。そこには「クライアントの現状を把握したうえで、どのターゲットに対してどのような見せ方をすべきか」という議論が重要となるのです。そして、営業の提案力が求められるのを前提としつつも、分析をAIが担うことで属人化を防ぐ。さらに、採用に必要なソリューションを社内で網羅して、高いレベルで企業の採用ニーズにコミットできる企業体制を構築してきたのです。

 今後はさらに多くの企業を支援していくため、採用を強化していきます。

―どのような人材を求めていますか。

 たとえば、「仕事と家庭のどちらを優先するか」という二者択一ではなく、どちらも充実させたいという「欲張りな人」を求めています。そのほうが、途中で息切れしたり言い訳したりせず、成果を出し続けられると考えているためです。なにより、どちらも大事にしたほうが、より良い人生を歩めますから。社内メンバーには、そうした幸せを掴んでほしいのです。また、私は「令和時代の強い組織をつくる」とよく言っているのですが、それに共感できる人ですね。平成の時代、強い営業組織を持つ会社には、「がむしゃらに働いて高い成果を上げる人材が正義」というケースもありました。そこで、成果に対する責任は個人に求めつつも、成功や失敗の学びはチーム全体で共有し、メンバー同士が相互に高め合いながら成長する組織風土を大切にしています。その一環として、フットサル部やポーカー部、ダーツ部などさまざまな部活動を運営し、メンバー同士の連携強化をうながしています。

2030年までにIPO達成、売上100億円を目指す

―今後のビジョンを教えてください。

 採用支援領域で、圧倒的No.1を目指します。人材領域は、多くの企業がひしめき合う進化の途中にある市場です。だからこそ顧客と真剣に向き合い続けることで、そのポジションを目指せると考えています。まずは、2030年までにIPOを達成し、売上100億円規模の会社にまで成長させていきたいと考えています。

―ベンチャー企業に入社して、ビジネスパーソンとして成長したいと望む若手にメッセージをお願いします。

 人生は一度きりです。後悔しない人生を送るためにも、仕事もプライベートも全力で取り組んでほしいですね。当社にはそうしたメンバーが多く在籍しており、ときには厳しく、ときには和気あいあいと働いています。もし、いまくすぶっている状態の人がいれば、話だけでも聞きにきてください。当社では社内でさまざまなソリューションを組み合わせて提案できるため、すごくやりがいがあり、提案力も上がっていくと思います。ぜひ当社で成長して、より豊かな人生を送ってください。
※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。