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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社Life Innovation 代表取締役 田中 翔太

エコ社会に貢献するリユース事業で台頭する急成長ベンチャー

「催事買取」で勝ち筋を描き、仲間とともに会社の未来を創る

株式会社Life Innovation 代表取締役 田中 翔太

貴金属などの買取事業を「買吉」の商号で展開し、リユース市場で存在感を示しているLife Innovation。訪問買取と催事買取を事業の両輪とする独自の展開戦略で業績を拡大中だ。今後は特にスーパーマーケットにブースを設置しての催事買取に注力していく方針で、同社代表の田中氏は「すでに勝ち筋は描けている」と自信をのぞかせる。その裏づけとなる詳しい戦略などを同氏に聞いた。
※下記はベンチャー通信95号(2026年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
株式会社Life Innovation
代表取締役
田中 翔太たなか しょうた
1994年、大阪府生まれ。不用品回収の事業に個人で携わる。その後、空調工事業、内装業を経て、貴金属のリユースに注目し、2020年に株式会社Life Innovationを設立し、代表取締役に就任。

参入障壁のある催事買取で、先行者利益を得ている強み

―事業内容を教えてください。

 「買吉」の商号で貴金属などを買取・再販するリユース事業を手がけています。メインとなるのは金やプラチナで、ほかにアクセサリー、ブランドバッグ、カメラ、時計なども買い取ります。訪問買取と催事買取を両方展開し、今後は催事買取を拡大していく方針です。

 リユース商品のニーズは高く、国内市場規模は取引額で3.5兆円ともいわれます。しかし、訪問買取については、犯罪リスクなどを考慮して抵抗感を示す人が増え、業者が減っています。私たちは当初から飛び込みでの訪問買取はせず、事前にアポ取りをするコールセンターを自社運営して業績を築いています。そして、成長を加速させるため、催事買取を強化することにしました。

 ブースを設置するのはスーパーマーケットに特化しています。以前は、競合他社と同様に大型ショッピングモール、ホームセンター、ディスカウントストアなどにも出店しましたが、スーパーがもっとも買取実績が上がることがわかりました。買取対象となる商品を持っているケースが多い30代以上の女性が普段づかいしていて、物価高などの影響があっても、日常的に足を運ぶ人がいます。またスーパーは全国のどこにでもあるため、日本中で展開ができます。スタッフさえいれば、その分だけエリアを広げられ、業績を拡大していけます。

 催事の場所を提供する大手スーパーは新規事業者の参入を厳しく審査するため、設立以来、催事買取の事業を展開してきた私たちには先行者利益がある。確実なシェア拡大が見込め、勝ち筋を描けています。

―催事買取の業務に携わり、大きく成長できた若手の実例を教えてください。

 査定役の先輩社員とペアを組んで催事営業に携わり、来店客に声をかけて呼び込む役を担当した男性社員の例です。最初は声がけが恥ずかしくて抵抗を示していたのですが、「人を呼び込めず、査定する先輩が時間を持て余すことになるのは申し訳ない」と、思い切って大きな声を出してみました。すると、立ち止まって話を聞いてくれる人がしだいに増え、査定する品物を自宅から取ってきてもらえるようになったのです。当社の査定は催事場のブース内で行い、お客さまを待たせる時間が短く、呼び込む人数が増えれば、それだけ査定して買取できる数も増えます。同業他社には買取商品の査定を、写真を撮ってLINEで送るなどの方法により本部で行う会社もありますが、これでは数はこなせません。この男性社員は、自らの積極的な声がけで成果を増やすという成功体験を味わって以降、出向く先々で積極性を発揮し、どの現場でも高い実績を残すようになっています。

「買吉」のブランドを定着させ、3年後の売上50億円を目指す

―社員に対する田中さんの想いを聞かせてください。

 一人ひとりを認めて尊重することを大切に考えています。採用にあたっては、経歴などは一切問いません。ただし査定に携わるうえでは厳しい基準を設け、条件をクリアできない場合は業務から外れてもらいます。具体的には、入社後、買取査定のスキルを身につけるために、商品別6種類のオリジナル教材を用いる2週間の研修受講後に実施するテストに合格してもらう必要があります。そのぶん、給与面は同業他社をリサーチして歩合を高く設定しており、稼ぐメンバーなら収入は月200万円前後、少なくても40~50万円で、平均約70万円です。

―今後のビジョンを教えてください。

 来年度売上20億円以上、3年後には50億円規模を目指しています。「スーパーでの買取なら買吉」というブランドイメージを定着させます。リユース事業とは別にリフォームの事業も手がけており、事業ごとに分社化してホールディングス体制とし、社員から社長を輩出していきたい考えもあります。仲間とともに、会社の未来をつくっていくことを楽しみにしています。
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