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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー
九州発・HRベンチャーが資本・人材・販路の壁を越えるまで
爆発的な成長を志すからには、M&Aが唯一の選択肢だった
perzik株式会社 代表取締役社長 中村 勇太 / 株式会社CS-C 代表取締役社長CEO 椙原 健 / イシン株式会社 執行役員 M&A仲介事業責任者 伊藤 史行
ここまで紹介したperzikの「成長戦略型M&A」。ここでは買い手側のCS-C代表・椙原氏と仲介コンサルタントの伊藤氏に、成長戦略型M&A成功の秘訣を聞いた。
※下記はベンチャー通信95号(2026年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
目の前で困っている顧客に、圧倒的速度で価値提供する
―ローカルビジネスの集客支援を展開するCS-Cが、採用支援領域へ進出した経緯を教えてください。
以前から、当社の顧客である店舗経営者から「採用」に関する強い課題感が寄せられていました。そのニーズにこたえるサービスを自社でイチから立ち上げると数年単位の時間がかかる。目の前で困っている顧客へ圧倒的なスピード感で価値提供するには、すでに現場で成果を出した実績とノウハウをもつ企業にグループインしてもらう、M&A方式がベストだと判断しました。
―M&Aのパートナーを選ぶ基準はなんでしたか。
経営者が引退するEXIT型の買収であれば事業データで判断できますが、ともに事業を大きくしていく「成長戦略型M&A」においては、経営者であるperzikの中村さんの人柄や事業への情熱、当社のクレドである「クライアントファースト」への共感が最大の決め手でした。極端に言えば、中村さんという稀有な人材をグループに迎えたことが、今回の投資の価値ですね。
―仲介会社であるイシンのサービスで、役立った点はなんでしょう。
双方の温度感や期待値をとても丁寧にくみ取り、デリケートな条件交渉を極めてスムーズに進めてくれたため、トラブルなく最高の信頼関係を築けたと感じています。
不足を補ってくれる、リスペクトすべき仲間
―perzikをグループに迎えて、どのような成長戦略を描いていますか。
まずは早期に売上高10億円規模の事業へ急成長させるため、当社がもつシステム開発などのリソースと、perzik社のすぐれた運用ノウハウを融合させます。将来的にはローカルビジネスの「集客と採用」を包括的に支援する社会インフラにしていきます。
―「M&Aも考えてはいるが、大手企業に飲み込まれるのでは」と不安を抱く経営者へメッセージをお願いします。
私自身、サラリーマン時代に買収される側を経験したからわかりますが、M&Aは「自分たちに足りないものを補ってくれるリスペクトすべき仲間を迎える」ことです。決して一方的な吸収ではありません。自社のすぐれたサービスを、大手の資本や販路を使って何倍にも飛躍させる前向きな選択肢として、ぜひ自信をもってM&Aという可能性に挑んでもらいたいですね。
ベンチャー単独での成長は、難易度が高まっている
―いまのベンチャー企業の成長をめぐる環境について、どう見ていますか。
資金調達環境の変化や市場競争の激化により、ベンチャー企業が単独で成長を続ける難易度は確実に高まっています。特に生成AIの登場以降は、「1年後には市場構造や競争環境が大きく変わっている」ことも十分に考えられるほどになりました。
―どう対応すればいいでしょう。
自社だけで必要な経営資源をそろえるのではなく、M&Aを活用することが有力な対策になります。重要なのは、M&Aを「会社を売るための手段」ではなく、「企業価値をさらに高めるための成長戦略」としてとらえることです。自社のビジョンや事業戦略を実現できるパートナーと出会うことで、単独では実現が難しい新規事業への挑戦や販路拡大、人材・技術の獲得が可能になります。
―自社の成長戦略に最適なM&Aパートナーを見つける方法を教えてください。
価格や条件だけで相手を選ぶのではなく、経営理念や戦略理解、組織文化まで含めた「相性」を重視することがなにより重要です。M&Aはそれ自体がゴールではなく、その後に企業が成長し続けられることで初めて、成功といえます。イシンは創業以来、20年以上にわたり、『ベンチャー通信』の運営などで成長ベンチャー企業や上場企業の経営者との独自のネットワークを築いてきました。それを活かし、条件面だけではないシナジーや将来性まで見すえた最適なパートナーとの出会いを支援します。
成長ベンチャーに特化した、M&A仲介サービスを展開
―最後に、ベンチャー企業経営者に、メッセージをください。
グロース市場の上場維持基準や投資家の期待水準が変化し、「IPOを目指してきたが、M&Aによる成長戦略も検討したい」というベンチャー経営者からの相談が年々、増えています。これまではIPOが唯一の成功モデルとして語られがちでしたが、これからはM&Aも企業価値を最大化するための有力な選択肢になっていくでしょう。大切なのは、自社の成長にとって最適な選択をすることです。イシンは、成長ベンチャー企業に特化したM&A仲介会社として、経営者の挑戦と次の成長ステージへの一歩を全力で支援していきます。
PROFILE
プロフィール
perzik株式会社 代表取締役社長 中村 勇太(なかむら ゆうた)プロフィール
1992年、愛知県生まれ。2016年に明治大学経営学部を卒業後、大手生命保険会社を経て、HRテック企業でのコンサルタントや事業会社の採用責任者、上場企業の投資事業部門などを経験。2023年にperzik株式会社を設立、代表取締役社長に就任。
株式会社CS-C 代表取締役社長CEO 椙原 健(すぎのはら たけし)プロフィール
1976年、福島県生まれ。2001年に日本大学商学部を卒業後、証券会社にて金融ビジネスに従事。その後、株式会社ベンチャー・リンクでローカルビジネス向けのITソリューションビジネス責任者などを務める。2011年に株式会社CS-Cを設立、代表取締役社長CEOに就任。
イシン株式会社 執行役員 M&A仲介事業責任者 伊藤 史行(いとう ふみゆき)プロフィール
1990年、福島県生まれ。青山学院大学法学部を卒業後の2012年、株式会社幕末(現:イシン株式会社)に入社。2019年に経営企画室室長に就任し、株式上場に向けた体制整備およびIPO準備業務を推進。2024年に執行役員に就任。2025年よりM&A仲介事業責任者を務める。
perzik株式会社 企業情報
| 設立 | 2023年7月 |
|---|---|
| 資本金 | 500万円 |
| 従業員数 | 8名 (2026年8月現在) |
| 事業内容 | 採用支援事業、動画制作事業、教育事業 |
| URL | https://perzik.co.jp/ |
株式会社CS-C 企業情報
| 設立 | 2011年10月 |
|---|---|
| 資本金 | 7億7,309万円 |
| 売上高 | 31億7,897万円 (2025年9月期:連結) |
| 従業員数 | 371名 (2026年6月末現在、契約社員・パートタイマー・アルバイトを含む) |
| 事業内容 | SaaS型統合マーケティングツール『C-mo』・コンサルティング×アウトソーシングサービス『C-mo Pro』の提供 |
| URL | https://s-cs-c.com/ |
イシン株式会社 企業情報
| 設立 | 2005年12月 |
|---|---|
| 資本金 | 1億6,500万円 (2026年3月末現在) |
| 売上高 | 14億2,888万円 (2026年3月期:連結) |
| 従業員数 | 104名 (2026年3月末時点:連結) |
| 事業内容 | 公民共創事業、メディアPR事業、グローバルイノベーション事業、HR事業、M&A仲介事業 |
| URL | https://ishin1853.co.jp/ |
| お問い合わせメールアドレス | ma_agent@ishin1853.co.jp |
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