INTERVIEW 業界別起業家インタビュー
「コミュニケーションDX」特化ベンチャーが目指す新たな選考のスタンダード
面接の「その瞬間」をAIで支援し、採用のミスマッチをなくしたい
株式会社Scene Live 代表取締役社長 磯村 亮典
Sponsored 株式会社Scene Live
アウトバウンドやインサイドセールスなどの電話営業を、独自のプロダクトで支援しているScene Live。コールシステム『lisnavi(リスナビ)』は、アウトバウンド専用のコールセンターシステムにおいて、累計導入社数No.1(※)を獲得するなど、営業支援市場で確固たる地位を築いている。そんな同社が、AIを活用して採用面接をリアルタイムで支援するシステムを新たにリリースしたという。営業を支援する会社が、なぜ採用支援プロダクトを開発したのか。代表の磯村氏に詳細を聞いた。
※累計導入社数No.1 : 調査概要は以下の通り。【調査方法】実数調査 【調査期間】2024年2月21日(水)〜3月26日(火) 【調査概要】「アウトバウンド専用コールセンターシステム」を対象にしたデスクリサーチおよびヒアリング調査 【比較対象企業】「アウトバウンド専用コールセンターシステム」運営企業10社 【調査実施】株式会社エクスクリエ 【対象サービス】『lisnavi(旧:List Navigator.)』
※下記はベンチャー通信95号(2026年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

株式会社Scene Live
代表取締役社長
磯村 亮典いそむら あきのり
1987年、兵庫県生まれ。音楽系の専門高等学校へ進学後、2008年に通信系ベンチャー企業へアルバイトとして入社。テレマーケティング部門のマネジャーを経て、2010年に営業組織としてScene Liveを創業。2011年にはIT事業へと転換し、株式会社Scene Liveを設立、代表取締役社長に就任。
国内トップクラスを誇る、営業領域のDX支援企業
―事業内容を教えてください。
コールシステムの開発・提供を中心に手がけています。具体的には、『lisnavi(リスナビ)』などの自社プロダクトを主力としています。『lisnavi』は端的に言うと、パソコン上で電話の発信や応対履歴、通話の録音などを一元管理し、アウトバウンドやインサイドセールスなど電話営業の効率を飛躍的に上げるシステムです。コールセンターや営業会社を中心に、企業規模を問わず幅広く導入されており、アウトバウンド専用のコールセンターシステムとして、累計導入社数No.1を獲得しています。このように当社は、企業の営業活動における電話業務を効率化・可視化することによって、「コミュニケーションDX」を支援する会社だと自負しています。
そして2026年5月に、新たなプロダクト、面接支援システム『bq-Recruit(ビーキューリクルート)』をリリースしました。
そして2026年5月に、新たなプロダクト、面接支援システム『bq-Recruit(ビーキューリクルート)』をリリースしました。
―それはどのようなプロダクトですか。
採用面接時において、「リアルタイムの面接の質」を上げるシステムです。一般的な面接支援ツールの多くは、「議事録の作成」など一連のやりとりをデータ保存し、面接を振り返ることなどを目的としています。つまり、実施された面接を今後の採用プロセスに活かすサービスだと言えます。一方、『bq-Recruit』が提供するのは、面接が行われている「その瞬間」をサポートすることです。それにより、企業に加えて応募者にとっても納得度の高い面接の場を提供することを目指しています。
独自の評価エンジンを活用し、3つの機能で面接を支援
―具体的にどのようなサポートを行うのでしょう。
基本的には「AIライブアシスト」によって面接担当者をサポートします。これは、AIを使って面接中の対話をリアルタイムで解析する当社独自の「評価エンジン」であり、現在特許出願中です。このAIライブアシストによって、おもに3つの機能を提供します。まず1つ目は、「質問アシスト」です。面接担当者に対する候補者の発言をリアルタイムに解析します。そして深掘るべきポイントや確認すべきことをとらえ、面接官にその場で提示します。たとえば「この実績は定性的なので、具体的な数字を深掘りしてください」など次に聞くべき質問をポップアップで画面上に提示します。そうして、面接の質を底上げします。
―2つ目の機能はなんですか。
「アトラクト(魅力づけ)アシスト」です。候補者の会話の内容から「この人は給与面よりも働き方や裁量を求めている」といった潜在的なニーズを分析し、レーダーチャートで可視化します。また、候補者のニーズに合った伝えるべき自社の魅力も提示します。そのため、もしその時点で「採用したい」と考えた場合、「当社は若いうちから仕事を任せます」といったように、その場で候補者に魅力づけが行えます。なお、レーダーチャートは6つの内容で構成され、候補者の発言に応じてリアルタイムに数値が変動します。社内事例や強みなど企業の魅力に関する情報を登録することができ、企業独自のカスタマイズも可能です。
―3つ目の機能を教えてください。
「プロセスアシスト」です。面接中の会話に面接担当者が知らない専門用語が出てきた場合、画面上に自動で解説を表示する情報補完機能を備えています。そのため、たとえば候補者がエンジニアで、面接担当者に専門知識がなかったとしても、とまどうことなく面接を続けられます。また、候補者の職務経歴書を要約して表示したり、あらかじめ設定したアジェンダに対する現在の進捗状況をパーセンテージで表示したりするなどして、スムーズな進行を促します。そのほか、事前質問や面接後のレポートも自動で生成し、リアルタイムの面接だけでなく、その前後の支援も行います。
こうした機能によって、面接担当者の経験やスキルに頼る属人化を防ぎ、つねに質の高い面接を実施できるようになり、精度の高いマッチングが可能となるのです。
こうした機能によって、面接担当者の経験やスキルに頼る属人化を防ぎ、つねに質の高い面接を実施できるようになり、精度の高いマッチングが可能となるのです。
―面接担当者の標準化が図れるということでしょうか。
いいえ。私たちが目指しているのは、単なる「面接スキルの標準化」ではありません。システムを開発した真の狙いは、面接担当者のさらなるレベルの引き上げです。経験豊富なベテランの面接担当者でも、その日の体調によるブレや、無意識の思い込みが生じることは避けられません。そんなとき、『bq-Recruit』がリアルタイムに支援することで「今、その質問をするべきだな」「候補者にはそんな潜在ニーズがあったのか」など、「その瞬間」に気づきが得られます。『bq-Recruit』は誰が使っても、今まで以上に質の高い面接を行えます。むしろ、トッププレイヤーが手放せないほどのシステムをつくれば、多くの人に活用してもらえるはず。『bq-Recruit』は、そうした開発思想に基づいて制作されたシステムです。
営業トークの分析結果を、面接の領域へ応用したい
―なぜ、コールシステムの開発・提供を行うScene Liveが面接支援システムを開発しようと考えたのですか。
当社がコールシステム事業で培ってきた「会話をリアルタイムに解析する技術」が、面接の領域にそのまま応用できると考えたからです。当社は創業以来、15年以上にわたってコールセンターなどを通じた営業トークの分析に取り組んできました。それこそ、3,000社以上の会社をサポートし、1日約50万件蓄積される音声データを基に、たとえば「どういう順番で話せば商材が売れるのか」といった研究・分析を重ねてきました。そこで、行動心理学に基づく分析を行った結果、「売れる人はこの要素を取り入れていることが多く、売れていない人はこの要素が足りていない」というデータ評価が出ました。それを当社の営業本部長に見せると「なんだこれは」と驚いたのです。
―なぜ驚いたのでしょう。
これまで本人が培ってきた経験とスキルによって指導してきた内容と、みごとに一致していたからです。トップクラスの営業の「経験則」がデータとして見える化されたというわけです。このとき、「これを活かせば、さらにお客さまを支援できるのでは」と考えました。営業活動だけでなく、そこで働く人材の採用から活躍までかかわることができれば、より大きな価値を提供できる。そしてまず着目したのが採用領域です。採用面接は、入社後の活躍を期待する重要な人材を、わずか1時間程度の対話で見極めなければならない非常に難易度の高い業務です。そこでミスマッチが起これば、候補者および企業にとっても不幸です。だからこそ、当社がコールシステムで培ってきた「コミュニケーションDX」の技術やノウハウを面接の領域に転用することで、企業と人材のより良い出会いを支援したい。そこで開発したのが、『bq-Recruit』です。
―リリース後の反響はいかがですか。
当社が支援している企業をはじめ、多くの企業から好反応を得ており、実際に導入に至った事例も出ています。やはり多くの企業が、面接の質向上に悩んでいたことが判明した形です。また、それだけでなく「当社の事業と組み合わせてこんな活用ができないか」「こういう新しい使い方を一緒に開発できないか」といった、協業や新たな活用法の相談も届いています。我々はコミュニケーションDXのプロだと自負していますが、採用のすべてを網羅しようとは考えていません。むしろ採用のプロと協業していくことで、新しい面接のスタンダードをつくっていきたいと考えています。思えば以前は「会議は手帳でメモしなければならない」などの風潮がありましたが、今はメモの自動化は当たり前です。我々は、『bq-Recruit』で面接プロセスをサポートすることで、限られた時間内でもミスマッチを極力なくす面接を実現していきたいのです。
採用面接に限らず、活用領域を広げていく
―今後の展望を教えてください。
『bq-Recruit』を通じて、現代の学歴社会に代わる「新たな基準」をつくりたいと考えています。学歴は、一定の知識量や努力して勉強する力などを測ることはできますが、仕事の実力を正しく測れるとは限りません。仕事ができる・できないというのは、多角的に見極める必要があります。だからこそ、このシステムを活用することで、学歴だけでは測れない本質的なマッチングを目指していきたいのです。
また採用面接だけに限らず、SES営業とエンジニアの面談や人材紹介の面談などコミュニケーションDXの活用領域を広げていきたいと考えています。さらに、社内会議の質を向上させる『bq-Meeting』など、今後は幅広く「bq-シリーズ」を展開していく予定です。『bq-Recruit』に興味がある企業の方々は気軽に問い合わせてください。
また採用面接だけに限らず、SES営業とエンジニアの面談や人材紹介の面談などコミュニケーションDXの活用領域を広げていきたいと考えています。さらに、社内会議の質を向上させる『bq-Meeting』など、今後は幅広く「bq-シリーズ」を展開していく予定です。『bq-Recruit』に興味がある企業の方々は気軽に問い合わせてください。
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