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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社Scene Live 代表取締役社長 磯村 亮典

「コミュニケーションDX」特化ベンチャーが目指す新たな選考のスタンダード

面接の「その瞬間」をAIで支援し、採用のミスマッチをなくしたい

株式会社Scene Live 代表取締役社長 磯村 亮典

「AIライブアシスト」機能を搭載した、面接支援システム『bq-Recruit』を新たにリリースしたScene Live。そのシステムをいち早く導入したのが、企業のDX支援を手がけるアクトビだ。「人材採用を非常に重視している」と話す同社代表の藤原氏は、なぜ『bq-Recruit』の導入を決意したのか。その詳細を、Scene Live代表の磯村氏を交えて聞いた。
※下記はベンチャー通信95号(2026年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
株式会社アクトビ
代表取締役社長 兼 CEO
藤原 良輔ふじはら りょうすけ
1987年、大阪府生まれ。2008年に自動車整備の専門学校を卒業後、メルセデス・ベンツ正規ディーラーにて整備士として勤務。2010年にバーを開業後、エンジニアに転身。フリーランスエンジニアなどを経て、2018年に株式会社アクトビを設立し、代表取締役社長 兼 CEOに就任する。
株式会社Scene Live
代表取締役社長
磯村 亮典いそむら あきのり
1987年、兵庫県生まれ。音楽系の専門高等学校へ進学後、2008年に通信系ベンチャー企業へアルバイトとして入社。テレマーケティング部門のマネジャーを経て、2010年に営業組織としてScene Liveを創業。2011年にはIT事業へと転換し、株式会社Scene Liveを設立、代表取締役社長に就任。

自社で解決できなかった「面接中の品質のブレ」

―アクトビの事業内容を教えてください。

藤原:「Purpose Driven Tech-Integrator(※)」として、おもに大手企業を対象としたDXコンサルティングやソフトウェア開発、新規事業の立ち上げなどを伴走型で支援しています。クライアントの抽象的な課題や目的を言語化し、形にすることを得意とし、その原動力となる「人の力」をとても重要視しています。そのため当社では「人を育てる会社」を掲げ、未経験から独自のノウハウでデジタル人材を育成し、顧客に価値を提供しているのが大きな特徴です。
※「Purpose Driven Tech-Integrator」:アクトビが商標登録しているフィロソフィーで、「なぜそれをつくるのか」という目的(パーパス)の定義から構造設計、技術実装、事業への定着までを一気通貫で支援する、目的駆動型のテクノロジー専門家集団を指す

―『bq-Recruit』を導入した経緯を教えてください。

藤原:当社は未経験者の育成に注力しているため、ここ数年間、エントリーマネジメント(※)に本気で取り組んできました。求める人物像を細かく言語化し、自社でスコアリングアプリを開発するほど徹底しましたが、どうしても解決できない課題がありました。それが「面接中の品質のブレ」です。事前に聞くべき項目や基準を社内で定義していても、実際の面接では、会話の流れや面接担当者によって「本来深掘りすべきポイント」を見落としたり、解釈が異なったりしてしまいます。後から議事録で振り返るツールはあっても、面接の「リアルタイムの品質」を担保するツールはありませんでした。そんなときに『bq-Recruit』の構想を聞き、興味を持ちました。

磯村:じつは、ベータ版の段階から当社から「ぜひ使ってほしい」とお願いしていました。アクトビ社が人材採用に本気で取り組んでいることは以前から知っていました。だからこそ、使ってもらうことで「もっとこうしてほしい」という意見を聞き、開発に反映したいと考えたのです。
※エントリーマネジメント : 企業の採用活動や組織の「入り口」を管理し、入社前後のミスマッチを防ぐ一連の取り組み

―実際にベータ版を使ってみた感想はいかがでしたか。

藤原:その段階から優れたプロダクトだと感じ、特に効果的だったのは「深掘りすべきポイントをしっかり押さえられる」ことです。面接中は会話が盛り上がると、つい「それっぽい話をした」で流してしまい、面接担当者によっては、具体的な話ができずに次の質問に進みがちです。その点、『bq-Recruit』はリアルタイムでそれを指摘してくれます。また当社の場合、採用に本気であるがゆえに採用基準の「クセ」が強く、それをクリアすれば採用しがちでした。結果、ミスマッチが起こるケースもありました。同ツールはそこも補填してくれるので、それも大きかったですね。最終的に、リリースのタイミングで正式導入しました。

磯村:藤原さんからは、「候補者がどの選考まで進んでいるかといった、採用プロセスの進捗情報などが把握できる採用管理システムのような機能はいらない」など率直な意見を言っていただきました。そのため、さらにリアルタイムの面接支援に特化したシステムになったと思います。

膨大な会話データを分析。だからこそ信頼が厚い

―導入後の効果を教えてください。

藤原:純粋に面接の質が大きく向上しました。当社は面接で聞く内容を定型化していましたが、それでも30分で終わるケースもありました。一方、導入後は1時間に伸びました。質問に対しての回答が返ってくれば、面接の体裁は成立すると思います。しかし、その質問を聞く目的を達成していないと、質問をする意味がありません。その点、『bq-Recruit』は深掘りの質問を提示してくれるので、目的の「解像度」がかなり上がり、マッチングの精度向上につながっています。こうした的確な提示ができるのは、Scene Live社が電話営業支援において長年の実績があり、膨大な会話データを分析したうえで『bq-Recruit』を開発したからこそです。この差は一朝一夕の技術ではとうてい埋められません。だからこそ、精度の高い面接の質を担保でき、『bq-Recruit』に対する信頼につながっています。

磯村:ありがとうございます。我々が目指しているのは、面接の属人化をなくし、採用活動における「新たな基準」をつくることです。採用において重視するポイントや角度は企業によってまったく異なります。だからこそ、どんな企業のニーズにも寄り添えるよう、今後も「AIライブアシスト」に新たなロジックを組み込み、アップデートし続けます。学歴や表面的なスキルだけでは測れない本質的なマッチングを実現していきたいですね。
PROFILE プロフィール
磯村 亮典(いそむら あきのり)プロフィール
1987年、兵庫県生まれ。音楽系の専門高等学校へ進学後、2008年に通信系ベンチャー企業へアルバイトとして入社。テレマーケティング部門のマネジャーを経て、2010年に営業組織としてScene Liveを創業。2011年にはIT事業へと転換し、株式会社Scene Liveを設立、代表取締役社長に就任。
株式会社Scene Live 企業情報
設立 2011年4月
資本金 1,300万円
従業員数 84名 (2026年4月時点)
事業内容 『lisnavi』や『bq-Recruit』をはじめとした、セールス・HRテック領域のSaaSプロダクトの開発・運営
URL https://scene-live.com/
株式会社アクトビ 企業情報
設立 2018年2月
資本金 1,000万円 (資本準備金含む)
従業員数 39名 (2026年8月時点)
事業内容 DX支援、ソフトウェアの企画・開発・運用、AI活用設計・導入支援、Salesforce運用支援・開発など
URL https://actbe.co.jp/
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