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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社ジャパンクリエイトグループ 代表取締役会長(CEO)五十嵐 庸公

コングロマリット企業の魅力を解剖

ジャパンクリエイトグループの全貌

株式会社ジャパンクリエイトグループ 代表取締役会長(CEO)五十嵐 庸公
株式会社ジャパンクリエイトグループ 取締役社長 茂木 英次

※下記はベンチャー通信70号(2018年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
グループの旗艦ともいえる人材サービス事業。それを一手に引き受けているのがジャパンクリエイトだ。製造・物流分野に特化した人材サービス業を中心に、拠点を全国に広げながら業績を伸ばしている。競合ひしめく人材業界でなぜ勝ち続けられるのか、トップ以下4名へのインタビューで明らかにする。

―人手不足が続き、派遣人材を確保しにくい状況だと思います。

 ええ。求人募集をかけてお客さまのニーズに応じた人材を採用する…。採用の原則は変わりませんが、旧来のやり方では通用しなくなっています。景気の影響もありますが、労働力人口がどんどん減少していく日本で、経験・スキルでの採用ではない仕組みづくりが業界として急務になっています。

 当社では2017年8月にフォークリフトの教習所を開設し、物流業界で活躍できる人材の育成に取りかかっています。また、ベトナムのホーチミン工科大学と業務提携し、優秀な理系の新卒者を国内企業に紹介する事業も開始しています。

―社員に対しては、どんなことを求めていますか。

 これから非常に重要なものとなる「人材プロデュース力」です。いわゆる「人間力」でしょうか。「人間力」は年齢に関係なく、どれだけ人と真摯に接し、いろいろな経験をしたかで育成されるものだと思います。若いがゆえの失敗もあるかもしれません。でも、挑戦した結果の失敗は責任を問いません。それを次の成功の糧にしてくれればいいのですから。

―安達さんは海外事業の立ち上げ責任者だそうですね。

 はい。2014年に「日越就業能力開発プログラム」という産学連携事業を立ち上げました。ベトナムのトップクラスとなる理工系学生に日本語などの教育を行って国内企業に紹介するサービスです。

 ベトナム国家大学であるホーチミン工科大学と日本の民間企業では初となるパートナーシップ協定を締結。「ファーストキャリアを日本の企業で」と希望する志の高い学生向けに、当社の熱意ある講師陣が学生への教育に日々取り組んでいます。いま、日本語スキルや日本文化に理解のある新卒人材は少ない状況です。従って日本企業から歓迎され、これまでの2年間で30名ほどの人材マッチングを実現しました。今後も同様のビジネスモデルを人材業界各社に先駆けて、ASEAN地域を主眼に事業展開していきたいですね。

―立ち上げのスピードが速い印象を受けます。

 そうですね。当グループは「スピード&レスポンス」というスローガンを掲げていたこともあり、事業計画をいかに効率的かつスピーディに展開できるか考える企業風土があります。

―業務内容を教えてください。

 営業所長という立場をもらってはいますが、もっとも大事にしているのは自分が営業としていちばんであることです。成果をもって手本とすることが僕なりのマネジメントでもあります。拠点に統括部長のデスクがあり、ついついマネジメント面では甘えていて、しかられますかね(笑)。

 現在の営業所に配属されて1ヵ月後、未開拓だった石川県にレンタカーで乗り込み、1000万円ほどの仕事を開拓できたときは、「これで拠点の一員として胸を張れる」とホッとしました。

 人材サービスの営業はモノを売るサービスとは違います。カタチのないサービスを売るには人として信頼してもらわなければ。誠実な対応こそが重要です。また、派遣スタッフ募集の広告発注、採用面接、採用決定などにも従事する必要があります。でも、それが仕事のおもしろさでもありますね。

―今後の目標はなんでしょう。

 まずは目の前の仕事をきちんとこなすことです。そうして歴代の所長を前にしても恥じぬような、過去最高の売上の達成。その後は、会社の運営に携われる人材に成長したいですね。

―業務内容を教えてください。

 ベトナムの優秀な理系学生に日本語教育を行い、日本国内の企業へ紹介する事業を担当しています。日ごろの活動は国内での新規営業活動で、外国籍の方々の活用提案や雇用促進に力を入れています。

 また、業務のひとつとして、ベトナムに出張して講師をする機会があります。ベトナムの理系国家大学の学生に、日本の慣習やビジネスマナー、自分の体験談をもとにした「日本で仕事をするうえで大事なこと」を伝えています。真面目で優秀な学生がたくさんいることを実感していますよ。

―以前から海外での仕事に興味があったのですか。

 正直、海外事業、しかもベトナムと聞いてピンときませんでした。私のなかで海外といえばハワイでしたので(笑)。でも、「やります」と即答。やりたいと思ってもなかなか体験させてもらえるものではありませんし。私は新事業や新拠点を立ち上げるときなどによく声をかけてもらえる。今回も「小林なら多少無理も大丈夫だろう」との期待かもしれません(笑)。社員の個性を認め、それを発揮する場所を与えてくれるグループならではだと感じています。
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