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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社Orlok 代表取締役社長 待井 良介

セールスプロモーションを軸に多角化を図るベンチャートップの確信

社員と顧客に広がる「信頼の連鎖」こそ、当社の「成長の原動力」です

株式会社Orlok 代表取締役社長 待井 良介

セールスプロモーションを軸に、システム開発やコンサルティングなど多彩な事業を展開するOrlok(オルロック)。創業時は代表・待井氏の個人事業としてスタートしたが、実績を着実に積み上げながら事業を拡大し、現在は企業の多様な課題に応える体制を整えているという。会社の成長を支える原動力はなにか。創業の経緯や経営に込める想いとともに、同氏に話を聞いた。
株式会社Orlok
代表取締役社長
待井 良介まちい りょうすけ
1993年、茨城県生まれ。東洋大学を卒業後、大手通信企業の人事部、IT系営業部、広告代理店営業部を経験。2023年に合同会社Orlok(現:株式会社Orlok)を設立し、代表取締役社長に就任。

「100%リファラル採用」で、仲間が自然と集まってきた

―事業内容を教えてください。

 広告代理店としての立ち位置を取りながら、通信業界を中心としたイベント企画や販促施策、LP制作、Web広告運用などを手がける「セールスプロモーション事業」を核に事業を展開しています。また、そこでは「お客様にとって、都合の良いパートナー」という理念を掲げ、顧客のニーズに応えるために事業領域も広げてきました。具体的には、オーダーメイドのシステム開発やエンジニア提案を行う「システム制作事業」、中小企業の経営や採用を支援する「経営コンサルティング事業」、コールセンターの設立や運営を担う「アウトソーシング事業」など、幅広いソリューションを提供する体制を整えています。こうした事業展開の結果、創業1年目から2年目で売上は10倍に拡大し、取引企業数も5倍以上に増えました。

―急速に成長している要因はなんでしょう。

 一つは需要の大きさです。特に通信業界からの案件は非常に多く、創業当初から顧客の要望に応えきれないほどでした。そしてもう一つは事業の特性です。人数が増えればできることが一気に広がります。業界未経験のメンバーでも核になって活躍できる事業なので、メンバーが増えるほどに事業の幅も自然に拡大していきました。もともとは私が一人で立ち上げた会社ですが、現在は社員数が20名にまで増えています。

―求人広告に力を入れてきたのですね。

 いいえ。これまで採用は「100%リファラル」で、人づての紹介だけで社員が増えてきました。「誰々さんがいるから、自分も行く」という信頼の連鎖で仲間が集まり、結果として「友人を安心して誘える会社」になったのです。社員から「大切な友人を紹介できるほど信頼できる会社だ」と言われるのは、なによりうれしいことです。もともとは個人事業としてスタートし、当初は私一人で挑戦するつもりでしたが、気がつけば、理念や価値観に共感する仲間が自然に集まってきた。制度ではなく、互いに信じ合える関係性があってこそ組織が広がっていると実感しています。

「誠実」を軸にした経営は可能。仲間が集まるなかで確信

―そもそも、待井さんはどういった経緯で創業したのですか。

 独立を決意したのは、会社員時代に抱いた違和感がきっかけです。会社が利益を優先するあまり、協力会社へ一方的に負担を押しつけたり、顧客に対して誠実さを欠いた対応を取ったりする場面を多く目にしてきました。会社にとって利益はもちろん大事ですが、「利益に完全に傾いてしまっている」と感じることがありました。自分自身もその環境に流され、ドライになったり、他責的になったりしそうな瞬間があったのです。しかし、個人的には、「人から受けた信頼や協力には誠実に応えたい」という思いが強くありました。数字には表れない「人との信頼」や「誠実さ」を大切にできる仕事を、自分自身の手でつくりたかったのです。それが独立の一番の理由です。そしてもう一つは、「男なら一度は自分の限界を試してみたい」という挑戦心でした。だから、起業した当初は「一人で挑む」と覚悟していました。

―そこから、人が集まる組織へと会社が成長していったのはなぜでしょう。

 現在、副社長を務める延島からの誘いが転機になりました。前職で事業領域が近かったこともあり、独立後に「一緒にやろう」と声をかけられたのです。当初は一人で限界を試したい思いが強く、断っていましたが、彼の圧倒的なバイタリティと「お客さまの期待に応える」という信念に共感し、合同会社だったOrlokを株式会社化し、組織化へと舵を切ったのです。その後もリファラルで仲間が増え、信頼の連鎖が組織を広げていきました。いまでは社員は私にとって「like」ではなく「love」といえる存在です。心から信じられる人たちばかりだからこそ、社員も友人を誘える会社になり、Orlokは「仲間とともに挑戦する場」へと進化しました。そして、実際に会社を経営して確信しているのは、組織の規模が大きくなっても、誠実さを軸にした経営は十分に可能であることです。だからこそ私たちは「お客様にとって、都合の良いパートナー」という理念を堂々と掲げられるのです。「都合の良い」を追求することは、ときに社員や会社に大きな負荷をかける場面もあります。けれども、その理念に共感して集まった仲間だからこそ支え合い、挑戦を続けることができているのです。

事業のさらなる拡大を通じ、社員の挑戦を後押ししたい

―今後のビジョンを聞かせてください。

 社員や顧客との信頼を積み重ねながら、引き続き会社の規模を拡大していきます。そして、社員数が100名規模になっても「良い人しかいない」と言い切れる組織であり続けたいです。今後は媒体を活用した採用も視野に入れていますが、それは単に人数を増やすためではありません。信頼できる人と一緒に働ける会社であり続けること。そのこだわりは、どんな採用方法を選んでも決して変わりません。こうして組織を拡大した先には、電通や博報堂に続くような広告代理店を目指します。広告を軸に案件を広げながら、「お客様にとって都合の良いパートナー」として事業を進化させていきます。

 そしてなにより、事業拡大の過程では社員発の新規事業やサービスを積極的に生み出す環境を整えていきたいと考えています。「ダーツバーを開きたい」「ゲーム会社を立ち上げたい」といった一見バラバラな夢でも、営業やマネジメントを経験し、人をまとめ、利益を生み出す力を磨くことは必ず将来につながります。Orlokは、社員一人ひとりが挑戦を実現できる環境を、会社の成長とともに整えていきます。

 人生は選択と挑戦です。その舞台を、Orlokが用意します。
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