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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社Dexall 代表取締役 柴田 真聡

「エンジニアファースト」を重視し、急成長を遂げているITベンチャー

「営業の力×エンジニアの力」で、誰もがイキイキと働ける社会を創る

株式会社Dexall 代表取締役 柴田 真聡

2021年に3名で創業し、企業向けにITリソースを提供しているDexall(デクサル)。1期目の売上が約5,000万円だったのに対し、2期目は約5億円を達成。3期目の今期は12億円を見込むなど、急成長を遂げている。「エンジニアファーストの会社にしたい」と話す代表の柴田氏は、経験者はもちろん未経験でもエンジニアを採用しているという。なぜ「エンジニアファースト」の会社を目指すのか。同氏に、今後のビジョンなども含めて聞いた。
※下記はベンチャー通信89号(2023年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

一人ひとりのエンジニアと、しっかり向き合う

―事業内容を教えてください。

 クライアントに対してITリソースを提供する、システムエンジニアリング事業をメインに手がけています。クライアントは大手企業からベンチャー企業まで多岐にわたり、Web系や業務系のシステム開発から、ネットワークやサーバ、クラウドなどのインフラ領域まで、言語もJavaやPHP、C++、JavaScript、Ruby on Rails、Pythonなど幅広く取り扱っていますね。

―なぜそのように、幅広い案件を扱っているのでしょう。

 すべてのエンジニアがイキイキと働ける会社にしたいからです。「JavaをやっていたけどRubyを扱ってみたい」「オンプレサーバをやっていたけどクラウドに興味がある」といったエンジニアの希望にできるだけ寄り添いたいと考えているのです。そのため、一人ひとりのエンジニアとしっかり向き合い、5年後、10年後にどのようなエンジニアになっていたいかなど、キャリアビジョンをじっくりヒアリングします。

 また、エンジニアの望む案件を獲得するための営業力も強化しています。当社には、キーエンスで売上日本一を達成した経験者など、さまざまな業界でトップクラスの実績を持つ営業メンバーがそろっています。案件が豊富になればエンジニアが育ち、エンジニアが育てばさらに案件を獲得できる。こうした「営業の力×エンジニアの力」が、当社の強みです。

高校時代の失敗を経て、起業を志すように

―起業したきっかけを教えてください。

 高校時代の失敗経験と起業家への憧れです。私は高校時代、野球と大学受験で、自分が掲げた目標を達成することができませんでした。「自分は何をやってもダメだ」と大きな挫折を感じるなか、最後にもう一度だけ挑戦してみたくて、「ビジネスパーソンとして結果を出そう」と思ったのです。

 大学時代に20社ほどでインターン生として働くなか、特に起業家の仕事への情熱や生きざまに触れ、「自分も起業したい」と強く思うようになりました。さらに、仕事への考え方やマネジメントしだいでメンバーの働くモチベーションが変わることを実感。そこで、「誰もがイキイキと働けるような社会を創りたい」と考えるように。事業ではDXを推進すれば、労働生産性が上がり、イキイキと働ける環境がさらに整うと考え「誰もがイキイキと働ける社会を創る」をビジョンに、「デジタル化で心を豊かに」をミッションに掲げてIT業界で起業したのです。

―Dexallではどのようなメンバーが働いているのですか。

 成長志向が高く、ミッションとビジョン、さらに「Dexallイズム」と呼んでいる「素直」「ポジティブ」「利他」「自責」「チャレンジ」という5つのバリューに共感してくれたメンバーが働いています。特にエンジニアに関しては、当社のようなベンチャー企業に、開発経験20年以上の優秀なシニアメンバーが我々の想いに共感してジョインしてくれています。そのため、ベンチャー企業であるにもかかわらず大手企業水準の技術力があります。

やり続けてきた人だけが、成果を出せる

―今後のビジョンを教えてください。

 全世界を対象に、ミッションとビジョンを実現したいと考えています。また、社内的には全社員が自ら望むキャリアを自由に歩める会社にしたいですね。私が創業して特に実感したのは「エンジニア業界は未経験者に対して厳しく、経験者は習得ずみのスキルで対応可能な範囲に仕事を限定されるケースがある」ということ。「未経験からエンジニアを目指せる」と言われながら事務作業しか任せられなかったり、スキルチェンジをしたくてもできなかったりするエンジニアを数多く見てきました。そこで、「Dexallならエンジニアとして確実にキャリアアップできる」と思ってほしいと考えたのです。

―エンジニアとして活躍中の人や、今後エンジニアを志す若手に対してメッセージをお願いします。

 優秀な人も、みんな最初は初心者です。たとえ未経験の分野でも学び、考え、行動し続ければ必ずできるようになると思っています。成長曲線は指数関数のようになっていて、結果は遅れてついてきます。最初は大変なことばかりだと思いますが、必ず成果は出ます。できると信じてやり続けてきた人だけが、成果を出せるのです。そうした意欲のある人は、ぜひ一緒に働きたいです。
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