INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

Roadグループ

「社会に希望の道を示し、令和を代表する企業」を目指す

Roadグループの「無限の可能性」を探る

Roadグループ

創業からわずか5年で、年商20億円に到達したRoadグループ。2023年7月には、それぞれの業界を代表する大手2社が設立するJVへ、会社分割方式によるM&Aによって株式譲渡を行うなど、いま注目の急成長ベンチャー企業だ。同社のミッションとして掲げる「令和を代表する企業」に向けて、同じく7月から新たにホールディングス体制へと移行。それに際してRoadグループでは、「インパクトのある成長戦略のもと、時代をけん引する事業を次々と生み出し、『社会に希望の道(Road)』を示したい」と表明している。本特集では、新たな体制で成長戦略を描く経営陣と、事業を推進するグループ会社のメンバーを取材。彼ら・彼女らの言葉から、Roadグループの「無限の可能性」を探る。
※下記はベンチャー通信89号(2023年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
成長スピードのさらなる加速化を目指し、2023年7月からホールディングス(以下、HD)体制へと移行したRoadグループ。その1つのきっかけとなったのが、それぞれの業界を代表する大手2社への、Road社の株式譲渡だという。そこで確信できたのが、「Roadが貫いてきた人材教育の強み」だと語るのは、Road Goal Holdings専務取締役の宮城氏。Roadグループ成長の大きな原動力であるこの「強み」をもとに、新体制下でどのような成長戦略を打ち出すのか。同社常務取締役の大山氏とともに話を聞いた。

業界を代表する大手企業から、事業パートナーに指名される

―RoadがHD体制に移行した経緯を教えてください。

宮城:2022年、M&Aによりグループ化したWebマーケティング会社シグニティのほか、新設したエネルギー会社Resilient、受託開発会社Road Tech Solution(RTS)が、それぞれに着実な成長を示しています。今後、各社の競争力を徹底的に磨き、Roadグループ全体のさらなる成長に向けた道筋を描くうえで、経営責任の明確化と適切な権限移譲を図ることが必要だと考え、HD体制に移行しました。純粋持株会社であるRoad Goal Holdingsの代表には、Roadの代表を務めていた片江が就任しますが、私と大山の2人が中心となってRoadグループの経営判断や組織戦略を推進していきます。

 前期はグループ年商が20億円を超え、今期も40億円に到達する勢いで順調に成長してきました。そのなかで、ビジョンである「令和を代表する企業を創る」ことにこだわり、「天皇誕生日」でかつ「富士山の日」である2月23日(※)に「株式会社Road Goal Holdings」を創業しました。

大山:グループ各社が確固たる成長を築いてくれたいまだからこそ、さらなる成長戦略を打ち出せると考え、このタイミングで創業から決めていたHD体制への移行を決断したわけです。そしてもう1つ、Roadグループにとって大きな出来事もHD体制への移行に強く影響しています。
※2月23日は祝日のため、設立登記日は2023年2月22日

―どのような出来事ですか。

大山:それぞれの業界を代表する大手2社が設立するJVへ、Roadの株式を譲渡することが決まったのです。両社は今年7月に、共同で新たな「リスキリングテック事業」を展開するJVを設立して、同時にM&Aも行い、新たな事業を立ち上げるストラクチャーを構築しました。そのなかで、大手2社とシナジーを生み出せるノウハウを持つ企業として、Roadが選ばれたのです。

宮城:そのために、Roadの事業会社部分をJV側に移す必要があり、Roadを会社分割して事業会社部分をRUH(ルーフ)に社名変更。RUH、すなわち元Roadの株式をJVに譲渡することを通じて、資本提携を結びました。そして元Roadの持株会社部分をRoad Goal Holdingsに承継して、グループ会社を傘下に置いたRoadグループとして出発することになりました。なお、片江はRoad Goal Holdingsの代表以外にも、大手2社設立によるJVとRUHの代表も務めます。

―その一連の動きは、Roadグループにとってどのような意味を持つと考えますか。

宮城:Roadグループからすると単純な株式譲渡ではなく、今後も継続して業務提携していけることに加え、大手2社との事業共創などの話も受けており、新たなシナジーが生まれることは確実だと考えています。Roadグループの成長フェーズを一気に高める取り組みができると期待しています。

 また、今回、大手2社が人材事業の事業パートナーに指名してくれたことを通じて、改めて私たちの「強み」を再確認できたと考えています。

独自の組織運営手法で、仲間を成長へと導く

―それはどのような強みでしょう。

宮城:「リーダーシップメント」に基づいた独自の組織運営手法です。「リーダーシップメント」とは、「リーダーシップ」と「マネジメント」を掛け合わせた当社の造語になります。一般的には、「目標達成のための組織」になっている会社は多いと思いますが、私たちは目標達成よりも目的達成を重視し、「人生の目的に向けた個人の最大成長」を会社全体で追っている点が、最大の特徴だと考えています。片江をはじめ、Roadグループのリーダー陣はつねに、「時代や社会が求める姿」を考え、目標よりも目的を最重要視して、「その実現に向けて自分たちはどうあるべきか」という理想の姿を目的に定め、その実現を追求しています。

大山:私たちは社員のことを「Crew」と呼んでいますが、それぞれのリーダーが理想の姿を追求した先にあるのは、Roadグループがミッションとして掲げている「令和を代表する企業を創る」ことです。そのためにはなにが課題で、それを解消するにはどう行動すべきかについて、リーダー陣がまさに率先垂範してCrewに示します。だからRoadグループは、「目標未達」を責めることはほとんどなく、「成長鈍化」に対して厳しく言及する組織なのです。

―そうして成長したみなさんの力が、Roadグループ成長の原動力だと。

大山:そう考えています。リーダー陣が目的達成に向けて言行一致している姿を見せているからこそ、Crewもその想いを共有し、「令和を代表する企業を創る」というミッションに向けて全力で挑むのです。Roadグループにはいわゆる「天才」はいませんが、理念や想いに共感したCrewが集まった「集合天才」の組織をつくれていると自負しています。創業5年でRoadグループが20億円の売上を達成できたのは、「リーダーシップメント」を通じた独自の組織運営手法や人材育成の正しさの証明だと思っています。こうした実績を評価していただき、大手2社は私たちを「リスキリングテック事業」の推進パートナーに選んでくれたのだと考えています。

「飛躍の礎を築く期間」で、虎視眈々と戦う準備をする

―Roadグループを今後、どのように成長させますか。

宮城:「令和を代表する企業を創る」というグループのミッション達成に向けた成長を目指します。そのために、今後さまざまな領域で革新的な事業を次々に生み出す成長戦略として、「新ヘキサゴンストラクチャー」を打ち出しました。「M&A」「地方創生」「CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)」「海外展開」「オープンイノベーション」「新規事業開発」といった6つのキーワードをベースに展開していきます。

大山:たとえば「海外展開」では、実際にフィリピンのセブ島での事業開始に向けて現地法人の設立、事業責任者の選抜、事業モデルの複数立ち上げなどを行っている段階です。まだこの場で多くは語れませんが、「令和を代表する企業を創る」ために必要な準備期間となるフェーズととらえ、さまざまな計画を立てており、Roadグループの経営フェーズは社会全体に大きな影響を与える領域へと達します。

―今後大きな成長が見込めそうですね。

宮城:ええ。創業以来、「増収増益成長」「倍増成長」を遂げてきたこともあり、株式譲渡する必要性は一切なかったなかで、株式譲渡を意思決定しました。その真意には並々ならぬ決意があり、大きなビジョン実現に向けた壮大な成長戦略を立案しました。これまで倍増での成長をしてきたとは言え、我々の目指すところは数億、数十億レベルではありません。数百億を超えて「1,000億円企業」実現に向けたチャレンジを推進していきます。

大山:これらの成長戦略を実践するためには、私個人としてもRoadグループとしても、さらなるレベルアップが必要です。また、今回設立されたJVやRUHの代表を務める片江は、我々の想像を超える成長を遂げるはずです。私たちも、いままで経験したことのない世界観を感じながらビジネス感覚を養い、視野を広げて成長できる絶好の機会となります。この数年は、「Roadグループが飛躍の礎を築く期間」ととらえ、「令和を代表する企業」の実現に向けて、未来を見据えながら虎視眈々と戦う準備をしていきます。
PROFILEプロフィール
宮城 直之(みやぎ なおゆき)プロフィール
1983年、東京都生まれ。2005年から2017年まで、ベンチャー企業でおもに採用業務に従事。2017年に、現在の株式会社Road Goal Holdings代表を務める片江光太氏とともに株式会社Roadを創業し、取締役に就任する。2022年、株式会社シグニティ取締役就任。同年、株式会社Road Tech Solution代表取締役社長就任。同年、株式会社Road専務取締役就任。
大山 慎太(おおやま しんた)プロフィール
1993年、神奈川県生まれ。2013年に大学中退後、ベンチャー企業の採用部門にて活躍。2017年、株式会社Roadの創業メンバーとして参画後、2020年に取締役就任。2022年、常務取締役に就任。
株式会社Road Goal Holdings企業情報
設立2023年2月
資本金9,800万円
URLhttps://www.road-goal.co.jp/
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