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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社Inner Resource Founder・取締役 石川 裕己

「研究現場のDX」を目指すベンチャー創業メンバーの決意

業界特化型の購買管理DXツールで、日本の科学研究力を底上げする

株式会社Inner Resource Founder・取締役 石川 裕己

『reprua』の機能は「購入・在庫管理」にとどまらない。ここでは、同システムのもう1つの基幹機能「機器管理」を活用する北浜製作所の中田氏と、Inner Resourceの石川氏による対談を行い、同機能で得られる成果を聞いた。
※下記はベンチャー通信90号(2024年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

各種機器の「管理」は、特にデジタル化が遅れている

―北浜製作所では、『reprua』をどのように活用していますか。

中田:当社では2023年に『reprua』を導入し、「機器管理機能」を活用しています。具体的には、当社が過去に顧客へ納品した機器の情報を『reprua』に登録し、機器の管理をデジタル化しました。この機能はまだ、当社内での活用にとどまっていますが、それでも顧客サービスの向上に寄与するような導入成果を実感しています。

―具体的に、どのような成果を得ているのでしょう。

中田:多くの理化学系機器で必須となる定期点検に関する案内を、より確実に顧客へ行えるようになりました。定期点検には多くの時間や費用がかかるため、我々商社は顧客がこの点検を確実に実施できるよう事前に案内するのが一般的です。しかし当社では以前、機器の管理は各営業担当者がExcelで行っていたため、万一、管理に抜け漏れがあれば、案内を失念してしまうリスクを感じていました。現在は、点検時期が近づくと『reprua』が担当者に通知してくれます。これにより、研究者に安心して研究活動に専念してもらうためのサポート体制を強化できました。

石川:この機能では、「点検の日程調整」や「不具合・修理の記録」「機器の稼働状況の可視化」なども可能です。機器の管理は科学研究の信頼性や正確性を担保するために非常に重要ですので、「機器管理機能」はぜひ、研究者にも広まってほしい機能です。

―今後、どのように研究者の活動をサポートしていきますか。

中田:『reprua』は我々商社にとって、「モノ売り」から「コト売り」への転換を促してくれるシステムだと感じています。当社は現在、『reprua』の販売代理店も担っているため、今後はこのシステムを広めていくことで、研究者が研究に専念できる環境づくりをサポートしていく方針です。

石川:研究者をとりまく雑務のなかで、機器の管理は特にデジタル化が遅れている分野です。『reprua』のなかでも「機器管理」は新しい機能であるため、今後も利用者の声を反映し、改良を重ねていきます。
中田 浩二(なかた こうじ)プロフィール
1993年、株式会社北浜製作所に入社。つくば営業所、東京支社勤務を経て現職に。本社で営業部を統括。
株式会社北浜製作所 企業情報
設立1948年9月
資本金6,320万円
売上高97億4,000万円(2023年3月期)
従業員数130名
事業内容計測・制御機器、科学機器、分析機器の販売、ならびに、計測制御・試験検査システム、実証実験装置の設計製作
URLhttps://www.kitahama.co.jp/
PROFILE プロフィール
石川 裕己(いしかわ ひろき)プロフィール
1984年、神奈川県生まれ、大阪府育ち。2007年に福岡大学スポーツ科学部を卒業後、正晃株式会社に入社。大学・官公庁施設向けの営業に従事。2017年、Inner Resourceに入社し、同社の立ち上げに携わる。同年より現職。
企業情報
設立 2017年6月
資本金 5,000万円
事業内容 ウェブコンテンツの企画・制作・管理・運営、システムの開発・管理・運営など
URL https://irsc.jp/
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