株式会社STAGEON　代表取締役　軽米昇平

「動画」と「マーケティング」双方の知見を兼ね備えている

―事業内容を教えてください。

　中小企業など法人向けに、YouTube動画を活用した「動画マーケティングソリューション」を提供しています。サービスの最大の特徴は、「売上向上」や「人材採用」といった顧客の目標達成をゴールに据えて、動画活用を支援する点にあります。具体的には、「チャンネルの立ち上げ」から「動画の企画・制作」「視聴者の行動を目標達成につなげるための導線づくり」まで、一貫して支援します。そのため、サービスの費用は決して安くはありません。しかし、当社のサービスがもたらす成果の大きさは高く評価され、現時点でチャンネル運営を代行している約60のチャンネルのうち、8割ほどはリピート受注による案件が占めています。顧客の数も増え続けており、それに伴い当社の売上高は毎年、前年比2倍のペースで成長しています。

―具体的に、顧客はどのような成果を得ることができるのですか。

　チャンネル登録者数が1万人ほどに達した段階で、月間数千万円以上の増収を実現しているようなケースが多いです。顧客の事業内容にもよりますが、当社では、事業そのものにインパクトを与えるほどのマーケティング施策を打つためには、登録者数を約1万人まで増やす必要があるととらえています。ただし、この「登録者数1万人」を実現するのは簡単なことではありません。それに、仮に登録者数を数十万人に増やせたとしても、必ず成果につなげられるかといえば、そうとは限りません。つまり当社の強みは、動画の「視聴を増やすための知見」と、動画の視聴を具体的な成果につなげる「マーケティングの知見」の双方を兼ね備えている点にあるのです。そもそも当社のように、「成果につなげること」を掲げる同業は多くないようです。

―それはなぜでしょう。

　成果に対してコミットしてしまうと、運営代行会社側にそのぶん大きな責任が生じてしまうからです。どれだけチャンネルの登録者数や動画の視聴回数を増やしても、「動画をバズらせる」以外に成果をあげられなければ、サービスの価値は見出されません。ですから、世の中には「動画マーケティング支援」を掲げながらも、その内実は動画の視聴自体を増やす支援にとどまっている運営代行会社が少なくありません。しかし、企業が動画を活用するのは当然、なんらかの最終的な目的があるからです。それならば、その目的の達成にコミットすることこそ、動画チャンネルの運営代行会社が追求すべきサービスの本質だと私は考えます。そこで当社は、その本質を追求した動画マーケティング支援に挑戦し続けているのです。

効果検証と試行錯誤を重ね、成果の再現性を高める

―サービスの「本質」を追求するために、どういったことに取り組んでいますか。

　たとえば、成果につながる支援の再現性を高めるために、綿密な効果検証と試行錯誤をひたすら繰り返しています。チャンネルの運営に当たっては、数々の指標に対してABテスト(※)を何度も実施し、より高い成果へ導くための原理原則を探っています。当社は、「動画でビジネスに革命を」というミッションを掲げていますが、そこには、事業に対する我々の覚悟を込めています。そのミッションをどのような企業に対しても完遂できるよう、日々の検証と新たな挑戦を重ね続けているのです。

※ABテスト : Webマーケティングにおける施策の良否を判断するために、複数の施策同士を比較する検証方法

―今後のビジョンを聞かせてください。

　顧客や市場のニーズを見極めながらつねにサービスを磨き続け、総合的なコンテンツマーケティングを起点としたコンサルティング会社になることを目指しています。その目標に向けて会社をより大きく成長させていくために、当社はいま、人材の採用にも力を入れています。現状、「動画」と「マーケティング」双方のスキルをもち合わせた人材は採用市場に少ないと私は考えているため、当社ではあえて未経験者も広く募集しています。応募条件は、「成長意欲やチャレンジ精神が旺盛であること」だけです。「我こそは」と思うみなさんは、ぜひSTAGEONの仲間に加わってください。

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