INTERVIEW 業界別起業家インタビュー
「不動産業界の変革」に正々堂々挑み続ける経営者からのメッセージ
自分に正直に顧客と向き合える、営業の誇りと醍醐味がここにある
株式会社アドキャスト 代表取締役 藤森 哲也
Sponsored 株式会社アドキャスト
徹底した「顧客志向」で、成長を続けている不動産仲介会社がある。2006年創業のアドキャストだ。創業時の合言葉は、「お客さまの予想を上回るサービスの提供」。ここには、同社代表・藤森氏の「不動産業界を変革したい」との想いが込められているという。それから18年、同社は今、200名を超える社員が「自信と誇りを持って働く」(同氏)会社へと成長したようだ。同社が貫く「顧客志向のサービス」とは、どのようなものか。同氏に聞いた。
※下記はベンチャー通信91号（2024年9月号）から抜粋し、記事は取材時のものです。
顧客志向とは「真逆」の考えが、業界では珍しくなかった
―事業内容を教えてください。
東京都内のマンションや戸建て住宅を対象に、不動産売買仲介業を事業の主力としています。会社の設立は2006年で、丸18年が経過しました。設立時はわずか4名の会社でしたが、現在は200名以上の社員が在籍し、都内に11店舗を構えています。
―大きく成長できた理由はなんでしょう。
まずは、「未公開優良物件」の取り扱いの多さにあると思います。市場には出てこない優良物件を取り扱えることで、お客さまの選択の幅を広げる提案ができます。これは、私が前職の不動産会社時代に築いた独自の人材ネットワークに加え、この18年で開拓した新たな仕入れ事業者との間で、未公開物件の情報を収集できる関係性を築き上げたことによります。昨年、当社で販売した約1,000件の住宅のうち、じつに約6割が未公開物件でした。
不動産会社にとって、この「情報収集力」は大きな武器となりますが、当社にはもう1つ、大きな武器があります。
不動産会社にとって、この「情報収集力」は大きな武器となりますが、当社にはもう1つ、大きな武器があります。
―それはなんでしょうか。
「顧客志向」の考え方が社員全員に行き渡っていることです。当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、じつは現状の不動産業界ではなかなか持ち得ない武器だと私は考えています。私は前職の不動産会社で9年間勤め、34歳のときに起業しましたが、その動機には、この「顧客志向」を追求できにくい不動産業界を「変革したい」という想いがありました。
―詳しく聞かせてください。
不動産業界では、「今月は何件売るか」「いかに早く購入してもらうか」など、顧客志向とは「真逆」の営業が珍しくなく、「数字こそ最大の価値」という風潮は前職も例外ではありませんでした。そうした風潮に馴染めない私は、顧客志向でお客さまの予想を上回るサービスの提供に努めてきました。たとえば、義務づけられたものではないのですが、物件の価値を調べる「物件調査」や、物件の周辺環境を調査する「近隣調査」を独自に行い、顧客にとってネガティブな情報があれば必ず伝えるようにしてきました。業界の常識では、成約が遠のく可能性があるため、物件のネガティブ情報など決して伝えることはしません。しかし私は、住宅という「一生に一度の買い物」をするお客さまに、「後悔のない選択をしてもらいたい」という想いが第一にあり、会社の方針とは異なりながらも、それを貫きました。その想いが通じたのか、結果的にその後は売上が伸び続け、数多くのお客さまから感謝の言葉をいただきました。
「業界の変革」を、社員とともに実現したい
―まさに「顧客志向」の成果だと。
そう解釈しています。ただし、数字は結果に過ぎません。重要なのは、顧客志向を貫いたからこそ、私は自分に恥じることなく正直に、正々堂々と胸を張って営業ができ、不動産仲介という仕事に誇りが持てていたことだと思っています。そして、そのとき構想したのが、現在のビジネスモデルでした。重大なライフイベントである住宅購入だからこそ、お客さまのライフプランをともに設計し、それに基づいたサポートをしなければならないと考えたのです。そうしたサービスを私たちが業界に広げられれば、「数字こそ最大の価値」という業界の変革につなげられるはずです。この想いを、現場で胸を張って活躍する社員たちとともに実現したいと考え、設立したのがアドキャストなのです。「社員が主役」を意味する社名には、そんな想いを込めています。
―18年たった今、手応えはいかがですか。
「業界の変革」とまではいきませんが、この18年で、当社の顧客志向の高さは世間に認知されてきたと感じています。その象徴が、「他社で物件を紹介されたのですが、アドキャストからその物件を買えませんか」といった問い合わせがたびたび入ることです。このことは、住宅購入に際して、お客さまが私たちのことを「唯一無二の存在」と感じ、選んでくれている証だと捉えています。一人ひとりの社員が、設立以来の理念を体現し、お客さまの信頼を積み上げてくれた成果であると誇りに思います。
―不動産業界を目指す若者に、メッセージをお願いします。
当社がさらに成長することで、不動産仲介業という仕事に対する世の中の見方、価値観を変えていきたいです。当社の一員に加わり、思う存分、自信と誇りを持って、お客さまと向き合ってください。みなさん一人ひとりが、そのストーリーの主役です。
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