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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

アドバンスジャパン株式会社 代表取締役社長 須貝 浩紀

低迷する携帯販売業界で躍進する若き代表の熱いメッセージ

「20代・年収1000万円」が叶う環境で、人生とキャリアを前進させてほしい

アドバンスジャパン株式会社 代表取締役社長 須貝 浩紀

携帯販売業界は、携帯キャリアによる実店舗の縮小に伴い、苦境に陥っている。そうしたなか、2024年に売上高を2倍近くまで増やしたベンチャー企業が、アドバンスジャパンだ。その要因について、同社代表の須貝氏は「メンバーのひたむきな姿勢がクライアントの信頼を勝ち得て、商流を上げられたこと」だと語る。破竹の勢いで成長を続けるなか、ときに涙を見せながら熱く語った、代表の意外な夢とは。会社と社員に対する想いの源泉を聞いた。
※下記はベンチャー通信92号(2025年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

「誠実・謙虚」な社員が、売上急増の原動力

―事業の内容を教えてください。

 正社員やアルバイトとして雇用したメンバーを、携帯ショップや家電量販店の販売スタッフとして派遣するセールスプロモーション事業を軸に、携帯販売イベントやキャンペーンなどのイベント運営や、現在7店舗を展開する携帯ショップ「テルル」の運営を手がけています。2024年の売上高は13億円を超え、前期比で倍増に迫る成長を遂げることができました。

―売上の急増を成し遂げた要因はどこにあると考えていますか。

 クライアントからの信頼を積み重ね、4次請けから3次請け、2次請けへと着実に商流を上げてきたからです。いまでは携帯キャリアからの直請けに近い案件も増えています。そのため、仲介会社による報酬の中抜きがなくなり、売上も向上しました。仲介会社を飛ばして商流を上げるには会社に高い信用力が必要ですが、当社は元請けのパートナー企業や携帯キャリアとの強固な信頼関係を構築できているので、安定した受注につながっています。こうした成果を生んでいるのは、当社が「バリュー」として掲げる「誠実・謙虚」をメンバーたちがつねに大事にし、クライアントからの案件に対して真摯に取り組む姿勢の賜物だと思っています。

―商流を上げられたのは、メンバーの努力が大きかったと。

 店頭で直接スタッフを育成・指導するのが一般的で、店頭販売スタッフには、そうした指導に謙虚に耳を傾け、誠実に応える姿勢が求められます。こうした姿勢で業務に向き合えば、知識や技術の吸収も速くなり、成長も早まります。当社のメンバーは、役員も含めた多くが業界未経験から店頭販売スタッフとして努力し、成長してきました。なかには中卒ながら高い営業成績を収め、役員になったメンバーもいます。こうしたメンバーに対し、私自身も「謙虚・誠実」に応えるため、会社で中抜きすることなく、高い給与として還元しています。派遣スタッフの給与は業界でも高水準で、数人のメンバーは20代で年収1,000万円を超えました。このように報酬を重視するのは、「高収入」という自信がキャリアを前進させる力になると信じているからです。

社員の「幸せ」こそ会社の存在意義

―詳しく聞かせてください。

 根本にあるのは私の経験です。私は小学校から始めたサッカーでプロになることを夢見て、大学1年になるまで、ひたむきに努力を続けました。しかし、高校でも補欠だった私がプロになれたとしても、3部リーグが関の山で、年収は高くても400万円程度。さらに「平均25歳で引退」という現実を前に打ちのめされたのです。その後、夢をあきらめた私は、アルバイトで始めた携帯販売スタッフをがむしゃらに続け、大学3年時には個人事業主として独立し、月収は70万~80万円に達しました。当時、私は警察官を目指していましたが、月収が約4分の1になることに迷いました。考え抜いた結果、携帯販売スタッフとして突き進む道を選んだのです。そのとき、高い収入は、人生における選択肢になることに気づきました。プロサッカー選手になる才能がなくとも、警察官という肩書がなくとも、自分には「高収入」という武器がある。それが夢破れた人生に自信を取り戻すことにつながり、起業する力となったのです。メンバーにもこうした選択肢がもてる環境を提供し、人生とキャリアを大きく「前進」させてほしい。その想いこそ、「アドバンス」ジャパンという社名の由来です。

―今後、メンバーにはどのような活躍を期待していますか。

 業務では、これまで通り突き進んでほしいですね。メンバーのがんばりを見ている限り、「正社員500人」「売上高100億円」という当社の目標は、必ず達成できると確信しています。さらにプライベートでは、当社で得た収入を使って、自分の人生を豊かにしてほしいと思います。

 じつは、結婚するメンバー全員の式に参列することが私のいまの夢なんですよ。メンバーが幸せに向かう「前進」こそ、当社の存在意義であると本気で思っています。

―涙ながらに語る姿に、代表の「本気」を感じました。最後に求職者に対するメッセージをお願いします。

 当社では学歴も職歴も求めません。高い収入を得て、ぜひ私を結婚式に呼んでください。本当にそれだけです。
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