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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

株式会社ジャパンクリエイトグループ 代表取締役会長(CEO)五十嵐 庸公

コングロマリット企業の魅力を解剖

ジャパンクリエイトグループの全貌

株式会社ジャパンクリエイトグループ 代表取締役会長(CEO)五十嵐 庸公
株式会社ジャパンクリエイトグループ 取締役社長 茂木 英次

※下記はベンチャー通信70号(2018年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
さまざまな事業、多様な業務。そのなかから、自分のチカラをより発揮できる環境へのチャレンジを積極的に応援する。ジャパンクリエイトグループでは、コングロマリット企業ならではといえる人材育成の施策を講じている。その具体的な内容について、常務執行役員の山形氏が語る。

50年・100年企業としての礎をつくることが目的です

 当グループとして「人づくり元年」と定めた2016年。グループ本部に人材開発課を立ち上げ、人材育成にグループをあげて取り組みはじめました。

 その取り組みのひとつとして「グループ社内公募制度」を同年から実施しています。これは将来的にフリーエージェントを制度化する過程としての取り組みです。当グループは人材サービスのジャパンクリエイトと食品流通を中心としたバリューネットワークを2大柱として多種多様な事業を展開していて、当然それにともないさまざまな経験をもった人材が在籍しています。今後、さらにグループを発展させるためにも、こうした人材に各社横断的に活躍してもらうことは非常に大切なことであると考え、公募制度を導入しました。自身の積極性・自主性で手をあげてもらうわけですから、組織を活性化させるうえでのモチベーションと組織活力を引き出す効果も期待できます。

 公募制度はとくに、グループ内の各事業会社から、『新規事業従事者』や『幹部候補者』の募集を実施していますが、いま所属する部署内の人間関係などに気がねして、自ら声をあげにくい社員もいるでしょう。回を重ねながらそういった反省点の抽出と改善をはかっています。来年から、社員一人ひとりのキャリア形成に対する考え方のアンケート調査を定期的に行うなど、制度としてもつねに進化できるよう取り組んでいます。

 一方で、コングロマリット経営をしていると多種多様な事業が混在することになりますので、どういったグループなのかがわかりにくくなってしまう側面があります。 そこでそれをおぎなうため、『JCアカデミー』という階層別の育成カリキュラムを開設しました。能力や生産性を高めるというだけではなく、「人をブランディング化させる」ことを目的のひとつとして取り組んでいます。グループ各社の社員が組織横断的に時と場所を同じくして研修を受けているので、人材交流・事業連携の面からも非常に好評です。

『JCアカデミー』を人事考課と連動させ、仕事に生きがいや働きがいをもたらすような組織構築を行っていきたいという考えです。

 この『JCアカデミー』は、2016年10月からトライアルを開始し、2017年4月に正式に開校。入社3年以上の若手を対象とした「ジャパンクリエイトグループ研修」をはじめ、階層ごとに「次世代幹部研修」「幹部候補研修」「経営幹部研修」の4つのカリキュラムがあります。2018年度からは新入社員から2年目までを対象としたカリキュラムもスタートしていく予定です。

 この先50年、100年企業としてグループが残っていけるよう、人材開発面から基盤をつくっていきたいですね。
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