INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

創業以来、成約件数が毎年倍増している注目の専門家集団
M&A後の支援にもこだわりを持つ、ゴエンキャピタルの強みに迫る
ゴエンキャピタル株式会社 代表取締役 前川 拓哉
Sponsored ゴエンキャピタル株式会社
※下記はベンチャー通信92号(2025年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
ゴエンキャピタルは、各企業・オーナーのニーズに合わせ、さまざまなパターンで譲渡企業と譲受企業のM&Aの仲介支援を行っている。その証左として、ここでは同社が投資ファンド(※)であるエンデバー・ユナイテッドを譲受企業として、譲渡企業とのマッチングを支援した事例を紹介する。同ファンドは創業から約20年を迎え、約80社に投資を行った実績を持つ。同ファンドの鈴木氏に、実際に受けた支援の詳細をゴエンキャピタルの三井氏を交えて聞いた。
※投資ファンド : ここでは、投資家から出資を募って企業を譲受し、その企業の経営に関与して企業価値を高めた後に株式売却で利益を得る会社のことを指す

エンデバー・ユナイテッド株式会社
シニアヴァイスプレジデント
鈴木 二郎すずき だいじろう
1991年、千葉県生まれ。2014年に一橋大学を卒業後、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社に入社し、電力、総合電機、半導体、プラントエンジニアリングなどの企業に対するコンサルティング業務に従事。2019年、エンデバー・ユナイテッド株式会社に入社し、2023年から現職。

ゴエンキャピタル株式会社
企業情報第1部 部長
三井 魁斗みつい かいと
1996年、栃木県生まれ。2019年に中央大学総合政策学部を卒業後、キーエンスグループに入社し、コンサルティング営業に従事。その後、大手M&A仲介会社に入社し、M&Aの仲介支援を行う。2023年、ゴエンキャピタル株式会社に入社後は、広告、建設、製造、IT業界を中心に、成長戦略型M&Aの提案をはじめとした企業の課題解決に取り組む。
同じ領域の企業を複数譲受し、グループ化するという戦略
―ゴエンキャピタルから、M&Aの仲介支援を受けた経緯を教えてください。
鈴木:当社は、プライベート・エクイティ(※)市場を対象にしたファンドで、事業承継、カーブアウト(※)、事業再生などのニーズに対応し、さまざまな業種の会社へ投資してきました。近年は、同業・類似の企業を複数譲受してグループ化し、規模を拡大しつつ相乗効果を生み出すことで全体の企業価値を高める「ロールアップ」と呼ばれる戦略に注力しています。今回は、広告・クリエイティブ領域に特化した持株会社「多角形グループ」を立ち上げ、同グループに参画してくれる譲渡企業を探していました。そんななか、ゴエンキャピタルの三井さんから、譲渡企業候補を提案されたのです。
三井:業界で長年の実績を持つエンデバー・ユナイテッドさんの存在は、当然知っていました。加えて、私の前職の先輩が同社に入社していたのです。そのご縁もあって「多角形グループ」のプロジェクトを知り、譲渡企業候補を提案しました。
三井:業界で長年の実績を持つエンデバー・ユナイテッドさんの存在は、当然知っていました。加えて、私の前職の先輩が同社に入社していたのです。そのご縁もあって「多角形グループ」のプロジェクトを知り、譲渡企業候補を提案しました。
※プライベート・エクイティ : 未公開株式のこと
※カーブアウト : 自社の事業の一部を切り出し、新会社として独立させること
※カーブアウト : 自社の事業の一部を切り出し、新会社として独立させること
―提案した譲渡企業候補は、どのような会社だったのですか。
三井:広告宣伝をメインに、芸能人やモデルなどのキャスティングを行う会社で、毎年売上を伸ばしていました。しかし、オーナーが50歳を目前に控え、「今後の会社の成長を考えた際、力のある外部パートナーが必要だ」ということで、エンデバー・ユナイテッドさんを提案したのです。事業会社同士のM&Aではなく、同じ領域で複数の会社が共に成長を目指す「ロールアップ」戦略に興味を持ってもらえました。
鈴木:広告・クリエイティブ領域でキャスティング業務は不可欠ですし、その会社は老舗で、芸能事務所や広告会社などとの強固なネットワークを背景に、幅広いキャスティングの実績がありました。そこで、前向きにM&Aを検討することにしたのです。
鈴木:広告・クリエイティブ領域でキャスティング業務は不可欠ですし、その会社は老舗で、芸能事務所や広告会社などとの強固なネットワークを背景に、幅広いキャスティングの実績がありました。そこで、前向きにM&Aを検討することにしたのです。
協業してコンペに参加し、みごとに受注を獲得できた
―M&A後の成果はありましたか。
鈴木:実際、今回グループインしたキャスティング会社とグループ内の映像制作会社がタッグを組んでコンペに参加し、みごとに受注を獲得できた事例も出てきています。また、キャスティング会社自体も、多様な機会提供や人材交流といったグループ化のメリットにより3名の採用に成功しています。現在、「多角形グループ」は持株会社と事業会社5社の計6社で構成されるグループに成長しています。広告・クリエイティブ領域には、個性的な強みを持つ中小企業が数多くあります。今後もそうした企業を対象にして、積極的にM&Aを進めることでグループ規模を拡大しつつ、競争優位性を強化していきます。
―どのように検討を進めたのですか。
鈴木:私と三井さんに加え、「多角形グループ」の責任者と、すでにグループインしていた映像会社の代表を交え、オーナーと忌憚なく協議を重ねました。今後、尖った強みを持つ複数の企業に参画してもらい、業界にインパクトを残すグループにするというビジョンに共感してもらいました。また、会社同士で協力し合うことで、採用や営業力強化につながるなどの相互メリットを確認できたため、スムーズに成約まで進めることができました。これも三井さんが、オーナーの会社に対する想いに加え、オーナーが営業面で大きな責任を担っていることや採用面で課題を抱えていることを事前に細かくヒアリングし、正確に事前共有してくれていたことが大きいですね。
三井:やはり、双方が十分に納得したうえで成約したほうが、その後の体制構築もスムーズにいきやすいです。そのため、情報の共有やディスカッションの場を複数設けることは個人的に意識しました。
三井:やはり、双方が十分に納得したうえで成約したほうが、その後の体制構築もスムーズにいきやすいです。そのため、情報の共有やディスカッションの場を複数設けることは個人的に意識しました。
―三井さんは、今後どのようにM&Aの支援をしていきたいですか。
三井:機会があれば、「多角形グループ」のM&A支援をしていきたいですし、キャスティング会社のオーナーへのアフターフォローも続けていきます。また、今回のような「ロールアップ」戦略によるM&Aは、グループ会社間であらゆる相乗効果を得やすい面があり、自社単独の成長より高い成長曲線を描く可能性が高いことから、業界でも注目されています。今後は、こうしたM&Aも積極的に支援していくことによって、譲渡企業、譲受企業の多様なニーズに応えていくほか、国内M&Aのさらなる活性化にも貢献していきたいと考えています。
エンデバー・ユナイテッド株式会社企業情報
設立 | 2013年4月(創業/2002年1月) |
---|---|
資本金 | 8,000万円 |
従業員数 | 50名 |
事業内容 | 投資ファンドの運営 |
URL | https://www.endeavourunited.co.jp/ |
PROFILE
プロフィール
前川 拓哉(まえかわ たくや)プロフィール
1996年、群馬県生まれ。2018年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、大手M&A仲介会社へ入社。入社3年目には、全社営業成績達成率ランキング1位を獲得する。「M&A後まで見据えたコンサルティングファーム」として、2022年にゴエンキャピタル株式会社を設立し、代表取締役に就任。2024年、兼任で株式会社Jパートナーの代表取締役に就任する。
ゴエンキャピタル株式会社 企業情報
設立 | 2022年10月 |
---|---|
資本金 | 1,000万円 |
事業内容 | M&Aコンサルティング事業、資産運用コンサルティング事業、PMIコンサルティング事業 |
URL | https://goen-capital.jp/ |
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