INTERVIEW 業界別起業家インタビュー
和包丁に人生を賭けた異端の起業家が描く未来図
「伝統工芸 の経済圏」を世界に広げ、ユニコーン企業への道を突き進む
株式会社TAIMATSU CEO Allen Wang
Sponsored 株式会社TAIMATSU
後継者不足や需要低迷という課題を抱える日本の伝統工芸。そのポテンシャルを「外国人視点」で再定義し、世界展開を進めるのがTAIMATSUだ。代表のアレン・ワン氏は「伝統工芸の魅力をくまなく体感できる販売手法を、爆発的なスピードで世界に発信することが重要だ」と戦略上の要を語る。和包丁の販売店から始まった独創的な経営戦略と今後の展望について、同氏に聞いた。

株式会社TAIMATSU
CEO
Allen Wangアレン ワン
1993年、台湾生まれ。2010年に来日し、大学卒業後、株式会社ADK(現:株式会社ADKマーケティングソリューションズ)に入社。2020年、ジャック(現:TAIMATSU CPO)氏と出会い『MUSASHI JAPAN』を立ち上げる。2023年にTAIMATSU株式会社を設立。CEOとしておもに全体戦略を担う。
和包丁の「体験」を提供し、前期比274%の成長を達成
―事業内容について教えてください。
私たちは、日本の伝統工芸をベースにしたブランド商品をおもに外国人に向けて販売しています。主力事業は和包丁ブランド『MUSASHI JAPAN』で、全国の職人と連携した多様なラインナップが強みです。市場は166ヵ国に拡大しており、ECも展開していますが、私たちはあえて「実店舗」での販売にこだわっています。伝統工芸品は単なる道具ではなく、その背景にある歴史や職人の想いといった「ストーリー」を五感で体験して初めて真価が伝わるからです。このリアルな体験提供により、2025年の売上は前期比274%におよぶ22.3億円に達しました。現在、国内の17店舗に加え、フランス・パリでの3店舗同時オープンなどを控え、数ヵ月以内には世界25店舗体制へと一気に拡大する予定です。
―なぜ伝統工芸に着目したのでしょう。
世界的な関心の高まりに対し、後継者不足による供給力の低下という「ギャップ」に商機を見出したからです。日本のアイデンティティがあり、高付加価値かつ破損などの配送リスクが低い「硬く、小さなもの」という条件で伝統工芸品を探すなか、東京・合羽橋で包丁店を営んでいた、現CPO(※)のジャックと出会いました。そこで、ジャックが本気で和包丁に人生を賭けていることを知り、彼の包丁への情熱と、私が培ったマーケティング戦略を融合させれば必ず成功できると直感し、二人で創業したのです。
※CPO : Chief Product Officerの略。最高製品責任者。
―外国籍の二人が、和包丁ブランドを立ち上げることに不安はありませんでしたか。
まったくありませんでした。日本の伝統に外国人ならではのグローバルな視点を掛け合わせれば、唯一無二の価値を創造できると確信していたからです。このビジョンに共鳴し、現在では世界42ヵ国からスタッフが集結しています。設立から3年で250名規模へと急拡大した組織は平均年齢28歳と若く、この多様性とエネルギーこそが、爆発的な成長をけん引する原動力です。
こうした成長力を生み出しているのは、質よりも「行動量」を重視し、高速で試行錯誤を繰り返す「爆発」的な行動力です。アイデアを思いついても、それを形にできるかは別問題です。そこで当社では稟議に時間をかけません。今日思いついたことは、今日中に会議をして、その日のうちに実行に移す。失敗しても構いません。「失敗した」という貴重なデータが得られるからです。このスピード感と、恐れずに挑戦し続けることこそ当社の強みなのです。
こうした成長力を生み出しているのは、質よりも「行動量」を重視し、高速で試行錯誤を繰り返す「爆発」的な行動力です。アイデアを思いついても、それを形にできるかは別問題です。そこで当社では稟議に時間をかけません。今日思いついたことは、今日中に会議をして、その日のうちに実行に移す。失敗しても構いません。「失敗した」という貴重なデータが得られるからです。このスピード感と、恐れずに挑戦し続けることこそ当社の強みなのです。
ブランド展開の多角化で、「伝統工芸の経済圏」を築く
―その「爆発」的な行動力で、今後どのように事業を発展させていきますか。
単なる道具の販売にとどまらず、衣食住のあらゆるシーンで伝統工芸に触れられる「伝統工芸の経済圏」を構築していきます。そのためにまず、この経済圏で供給力となる「職人の育成」が急務です。そこで、熟練職人の技術を言語化・数値化して体系的に教える教育機関を併設した、「スーパー工場」の建設に着手します。そして、さらなる需要を開拓するため、多角的なブランド展開を加速させていきます。
―詳しく教えてください。
まず、包丁の新ブランド『FE』をリリースします。このブランドは、伝統的な職人技を核としながらも、世界のアーティストや現代のアートとコラボレーションすることで、伝統工芸が持つ潜在的な魅力を最大限に引き出すことを目的としています。世界中の最新技術や知見をどん欲に取り入れ、より手頃な価格帯のプロダクトを展開することで、若い世代にも新たな伝統の形を訴求していきます。さらに、今後は「嗅覚」や「味覚」を刺激するブランド展開も精力的に進めます。たとえば、日本文化の伝統的な香りを現代的に再定義した香水事業『YOKAI JAPAN』を立ち上げます。そして和包丁と日本の食を融合させた新しい体験型レストラン『ITTO』も展開し、各地に根付いた食材や食器が持つ「ストーリー」を、食卓を通じてエンドユーザーへ直接届けていきます。

―今後のビジョンを聞かせてください。
これらの多角的な事業をもとに独自のビジネスモデルを日本から世界へ展開することで「伝統工芸の経済圏」を広げていきます。この未来を実現すれば、日本が世界に誇るユニコーン企業に、当社がなることも夢ではないと信じています。そして、ゆくゆくは世界の株式市場へと突き進んでいきます。
※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。


