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INTERVIEW 業界別起業家インタビュー

ゴエンキャピタル株式会社 代表取締役 前川 拓哉

創業以来、成約件数が毎年倍増している注目の専門家集団

M&A後の支援にもこだわりを持つ、ゴエンキャピタルの強みに迫る

ゴエンキャピタル株式会社 代表取締役 前川 拓哉

国内のM&A件数が増えるとともに、それをサポートするM&A仲介会社も増加傾向にある。そうしたなか、独自の想いを掲げて注目を集めているM&A仲介会社がある。2022年に創業したゴエンキャピタルだ。同社は、M&Aの先まで見据えた支援にこだわりを持っており、それがM&A業界内で評価され、創業以来、成約件数が毎年倍増している。なぜ、ゴエンキャピタルがそのようなこだわりを持っているのか。本企画では、同社のトップ対談や支援事例を交えて、それを紐解いていく。
※下記はベンチャー通信92号(2025年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

M&A後のオーナー支援に課題があることに気づいた

 M&A仲介会社は、M&Aを希望する譲渡企業候補と譲受企業候補を適切にマッチングさせることをメイン業務としている。従って、マッチングを果たしさえすれば、基本的にそこでM&A仲介会社の業務は終了するのが一般的だと言える。では、なぜゴエンキャピタルはM&A後の支援にもこだわりを持つのか。それは、同社代表・前川氏の、前職の実体験に端を発している。

 前川氏は大学卒業後、大手M&A仲介会社に入社した。母方の祖父が小さな町工場を営んでおり、前川氏が高校生のとき、その祖父が後継者問題に悩むのを目の当たりにした。それがきっかけで、事業承継の課題は全国で山積しているのを知り、「中小企業の事業承継課題をM&Aの仲介支援で解決したい」という使命感が原点にあった。

 実際に同氏がM&A仲介の支援をすることで、事業承継の課題が解消されたオーナー経営者から「前川さんのおかげです」と感謝される機会も多く、大きなやりがいを感じていた。一方で、M&Aを実施したオーナー経営者には新たな課題が出てくることに気づいた。たとえば、株式譲渡後に多額の現金を手にするが、いかに安定的に運用し、次世代に引き継いでいくかといった資産の課題や、代表取締役を辞任後に自身の新たな生きがいを見つけようとする幸せ探しの課題といった具合だ。特に、M&A後には多くの証券会社や銀行などから新規営業で資産増大の提案を受ける。しかし、オーナーは一般的に想定される「資産を増やしたい」というより、「資産をいかに守り、次世代に承継するか」という資産防衛のニーズが強いことがわかってきたのだ。「せっかく信頼してくれたオーナー経営者の新たな課題解決を支援したい」―。前川氏の強い想いが、ゴエンキャピタル創業の原動力となった。

 同社は、「M&A仲介事業は、未上場経営者の資産のなかで、もっとも流動性の低い株式譲渡の支援に過ぎない。本来の事業承継の課題解決は、その後の『アセットマネジメント(※)』までフルサポートすることが肝要である」という前川氏の思想から立ちあがった、新たな仕組みの企業モデルなのだ。
※アセットマネジメント : ここでは投資資産の運用を所有者や投資家へアドバイスする業務のことを指す

M&A後の支援を見据えつつ、最適なマッチングを図る

 「出会った人たちの“ご縁”を大切に、末永い良い関係性を築いていきたい」。ゴエンキャピタルの社名には、前川氏のこのような気持ちが込められている。実際に同社は、譲渡企業のオーナー経営者の資産運用はもちろん、M&A後のスムーズな経営統合体制の構築や、引き続き成長を目指す譲受企業のM&A仲介など幅広い支援を行っている。それらを支えているのが、前川氏に共感して集まった同社のメンバーだ。各メンバーは、M&A後の支援を見据えつつ、譲渡企業候補と譲受企業候補のニーズを汲み取り、さまざまな戦略やスキームによって、最適なマッチングを図っている。

 次ページからは、こうしたゴエンキャピタルの具体的な取り組みを対談形式によって掘り下げていく。まずは、同社代表の前川氏と、同社に会社を譲渡したトップとの対談を紹介。M&A仲介の同社が、なぜ自ら譲受企業としてM&Aを実施したのかを探る。それ以降は、実際に同社から支援を受けてM&Aを成約した3事例を、クライアント担当者とゴエンキャピタルの担当者との対談で紹介する。同社ならではの、M&A仲介支援の詳細を読み取ってほしい。
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